コラム

構造力学のコツは「最初の1歩」

構造力学のコツ

最初は、構造力学がとても苦手でした

二級建築士では、構造力学を捨てて勉強したという「ツケ」か回って、一級建築士では、とても「構造力学」に苦戦した思い出があります。

何度も何度も入門編みたいなのから勉強して、そして少し進むとわからなくなってはまた最初から勉強して…と言うのを繰り返してたのを覚えてます。

お恥ずかしいレベルですが、反力と応力の違いもわかっていなかったです。(そうなると、もう応力度も…何言ってんだか…。)

そんなレベルだったので、いざ資格学校で構造が始まり、力学をしてもついていけず…。

たった構造力学1問が1日かけても解けずで、その日が終わったことがありました。

大げさではなく本当なんです。

これでは、いけないっていうのは自分でもわかっていました。

…けど、どうにもこうにも…。

でも…自分でなんとかしなきゃ…けど…っと、無限ループにはまりそうでした。

一番最初に無限ループを脱出した気持ちが、こうです。

「時間を無駄にかける勉強はもったいないし、そんな余裕の時間もない」

っと思ったことでした。

苦手な構造力学を克服した

まずは、「問題を見て、すぐに最初の1歩が出なければ、すぐに解説を見る」という勉強に切り替えました。

そして、解説の中で多少わからなくても計算をして最後まで答えを導いていく。

よくわからんけど、答えが出たっ!みたいな。

この「よくわからんけど…」っていうのが、今では裏技的になっていたりするんですけどね(笑)。

例えばなんですが、図芯の軸がずれた断面二次モーメントってなんでこんなにややこしい公式やねん!っと思ったりもして、何とかして簡単に覚えられんかなぁ~っと思って、発見したのがコレっ!

断面二次モーメント
【いつなる風】二級建築士試験でよく出題される図心軸を通らない断面二次モーメントの解法の勉強二級建築士試験における出題の傾向 二級建築士試験の出題傾向としては、断面二次モーメントは、「断面の性質」としての出題で、「断面一次モー...

本当は、他にも「なんかわからんけど解ける」シリーズはあるんですが、今では「なんかわからん」ではなく、理屈もわかるようになって結果、構造力学は好きになったんですけどね。

構造力学が苦手な方の勉強方法

もし苦手な方で勉強するんいややわぁ~っていう方がおられたら、やっぱり解くときに、こここから解いてみようという「最初の1歩」が出る勉強するのがおすすめです。

まずは、最初の1歩が出れば次の1歩が出るって感じ。

ちょうどアルプスの少女ハイジのクララが立ったみたいな感じっ。(知ってるんかなぁ~?)

この1歩が出るようになるまでは、すぐに解説を見て「よくわからんけど…」を繰り返していく感じっ。

そのうち、1歩が出れば後はゆっくりゆっくりの2歩、3歩と歩けるようになってきます。そう、大切なのでもう一度言いますが、「最初のいっ~っぽ」ですよっ。

そうこうしていると走れるようになり、たまにはピョンと飛ぶことも出来るように解くことができたら(裏技テクニック)、それはもう自信がついて、構造力学が苦手から一気に好きになれますよ。

(そして、本当に余談ですが…)

クララ

アルプスの少女ハイジのクララが立ったシーンが有名なのですが、その前にいくら練習しても立てなくて泣いてもうフランクフルトに帰ると言い出したクララに語ったおじいさんのセリフがなかなかいい言葉なので、載せておこうっと。

おじいさん「クララ、練習する前はクララはここに置かれたら向きも変えることができなかったね。しかし今はできる。それはクララが一生懸命練習したからだよ」

クララ「でも…」

おじいさん「でも?いくらやっても練習し始めのころのように目に見えて進歩しない。いやっ、練習すればするほど立てないような気がしてくる。こんなことをしてて本当に立てるようになるんだろうか…」

クララ「おじいさん、どうしてそんなことが…?」

おじいさん「ハッハッハ…。何を習ってもそういう時があるものだよ。クララ、お前は本当にフランクフルトに帰りたいのか?いやいや、クララがそんなことを考えるはずがないっ。クララはそんな弱虫じゃない、クララは立ちたいんだ。立ちたいからこそなかなか思うようにいかなくて泣いたり怒ったりするんだ。」
「おじいさん…(泣)」

この後やりとりが続き、おじいさんの最後セリフ「いつ立てるかなんてどうでもいいじゃないか、そんなこと気にせずに…」って…。

いやいやいや…これを建築士試験に置き換えるなら…気にするわいっ!
構造力学は、建築士の試験日までになんとかしないとですねっ(苦笑)。

さっ、苦手意識がなくなるように勉強しましょうか。