海老の唐揚げは丸くてかとうて(固くて)サクサク…ではなくてシャリシャリ

とりあえず茶番劇をお読みください（笑）

サクラ

ねぇねぇ～、あれってえんかくじしゃりでん（円覚寺舎利殿）？すごく屋根が反っているのがかっこいいね

サク

よく間違えられるけど、えんがくじしゃりでんだよ。お釈迦様の歯（仏舎利）が入ってるんだ。

サクラ

お釈迦様だったんだぁ～！てっきり禅宗さまって人かと思ってた

サク

違うよぉ～！！。禅宗さまではなく、禅宗様（ぜんしゅうよう）は建物の様式の事っ(笑)。禅宗様って言ってるけど、前は「唐様」とも言ってたんだよ。今は禅宗様の方が呼び方はメジャーなんだよ。

サク

建物の特徴としては、柱のつなぎに海老虹梁(えびこうりょう)を架けたり、扇垂木、火灯窓、詰組など細かく色んなパーツがあるのが、禅宗様の特徴なんだっ。東京の正福寺地蔵堂も有名だよ。

サクラ

(ふ～んっ…ムズカシっ)ねぇねぇ～、２階もあるみたいっ、ねえねえ～上がってみよっ！

サク

確かに２階建に見えるよねぇ～！、でも、アレは裳階(もこし)と言って、重層に見えるものがついているんだよっ。本体から雨を守ったり、まぁデザインがかっこいいっていう意味もあるんだろうねっ。裳階は今で言うスカートを意味するんだよっ。

サクラ

実際には奈良の薬師寺東塔は３重塔だけど裳階が各層についているから６重にも見えちゃうし、有名な法隆寺の五重塔もよくよく見るとひとつ裳階がついているから６重塔に見えるよ

タイトルの「海老の唐揚げはかとうて(固くて)丸くてサクサク…ではなくてシャリシャリ」は、海老虹梁(えびの)がある唐様(からあげは)で曲線を描いている(まるくて)火灯窓(かとうて)があるのが、円覚寺舎利殿(シャリシャリ)というように覚えていました。

今回は、２級建築士でも１級建築士でもよくよく出てくる常連の円覚寺舎利殿をピックアップしてみました。

１級建築士を受験しているときは、思いっきり「円かく寺舎利殿」って覚えてたなぁ～。