建物事例を予想してみた4
前回から引き続きです。
-10-ルーブル美術館の大改修
一級建築士では、平成29年度に出題されているので連続で出題される可能性は低いでしょうか、どうも気になったもんで…。
実際に出題された問題はこんな感じです。
フランソワ・ミッテラらが主導したパリの都市計画である「グラン・プロジェ」においては、フランス革命200年を記念して、ルーブル美術館の大改修やオルセー駅舎の美術館への転用等、拠点整備による都市の再生を進めた。
その「グラン・プロジェ」の中のひとつであるルーブル美術館改修に携わり、「ルーブル・ピラミッド」を設計した建築家、「イオ・ミン・ペイ」について書いてみようと思います。
ルーブル美術館の新エントランスでもあり、シンボルにもなっていて有名ですね。
「幾何学の魔術師」とも呼ばれていた「イオ・ミン・ペイ」。目まぐるしく変わるデザイン流行の中、流されることなく自分のデザインを追及していったそうです。
-11-ナショナルギャラリー東館
- 現代美術館
- 色んなところ(窓など)に三角形になっている
- 天窓から自然光が落ちる巨大なアトリウム空間
-補足-
イオ・ミン・ペイは中国系のアメリカ人。どの写真を見てもニコニコしているので穏やかな方なのかなっと言う印象を受けます。
しかし、時代の流行に流されることもなく、師匠ともいわれているヴァルター・グロピウスの理論にもあんまり関心を示していないとかを聞くと、わが道をいきモダニズムの美学を追及していったんでしょうね。
で、そのグロピウスの作ったバウハウスについて、一級建築士平成2年度にこんな出題がされました。
デッサウのバウハウス校舎は、宿舎兼アトリエ、工房、付属工業学校という三つの機能をそれぞれ独立したブロックにしたことが特徴である。
「ガラスやカーテンウォールが特徴のドイツの建築学校だったんだよ。」
どことなく、イオ・ミン・ペイ氏のデザインと通じるものがありませんか?
また、このバウハウスなんですが、悲しいことに14年後ナチスによって閉校しちゃうんです。
でも、渡米してシカゴに新しくバウハウスを開校させるんです。ドイツのバウハウスに対して「ニューバウハウス」と呼ばれていたりします。
そして、今ではイリノイ工科大学に吸収され、現在でも一学部として存続しています。
良かった良かった…♪。
て…じゃないですよねっ!。出題される可能性もあるので最後にまとめておきますっ!
-12-イリノイ工科大学クラウンホール
- 設計はミース・ファン・デル・ローエ
- 鉄とガラスがキーワード
- ユニバーサルスペース
- 柱と梁は外壁に露出
- 1階の床高を上げて地下の採光を確保
ぜひ、参考画像とポイントを見比べてチェックしてみてくださいね。