出題の傾向
換気は、一級建築士では「環境・設備」、二級建築士では「計画」で出題されます。換気はどちらの試験でも文章問題はもちろん、計算問題も出題されています。
計算問題が出るのならば、「公式」を覚えるのは必須です。
今回は、「換気」はなぜ必要なのか?そして、「必要換気量」とは何か?最後に、必要換気量を用いての「換気回数」まで繋げていきますね。
覚えておく要点
換気の必要性
そう、ちょうどこの記事を書いているのは6月。この記事を読んでいる皆さんは、今日は雨が降っていますか?
お部屋が湿気でジトっとしていませんか?
建物の中で湿気が増えていき、換気をしないでいるとカビが発生したりします。また冬の寒い時期に寒いからといって窓を開けないで(気密性を高める)暖房をガンガンすると、結露の原因になります。
何がダメかと言うと、室内の湿気が飽和状態になっている状態が続くと…。
(木造の一般の住宅で例えると…)
- 壁やガラス窓に結露が発生する(表面結露)→カビが発生する→カビを餌にダニが発生するっ!(ギャ~!!!)
- 壁の中の断熱材に結露が発生する(内部結露)→住宅の壁の中から腐食しはじめる→不朽とかシロアリ等や色々な雑菌の発生で建物が蝕んでいくっ!(ギャ~!!!)
もう少し生活感を出して言うと…。
- あれっこんなとこ汚れてたっけ?っと壁紙に汚れやシミが出来ている
- なんか、かび臭いにおいがする
- 押入の中のふとんがなんかジメッとしている
- ドアの丁番とかが錆びていて開けにくくなっている
- 病院に言ったら、カビやダニが原因の咳や皮膚炎と言われてしまった
だから建物のためにもそして健康のためにも、「換気」をして新鮮な空気にしましょう!
じゃあ、どれくらいの換気量があればいいの?
じゃあ、次に必要換気量について考えていこうか。
必要換気量はどうやって決まるの?
前置きが長かったですね…(すみませんっ)。
室内の空気汚染を最低限に留めるための必要とされる換気量です。
【必要換気量とは?】
喫煙ルームとかだったらもっと換気がいるんじゃない?
サクラ、その通りだよっ♪。必要換気量って温度とか粉じんの量とか色々な室内の条件で変わってくるからね。例えば喫煙ルームだったら…。
【浮遊粉じんによる必要換気量】
という事は…。
必要換気量の計算は?
小学生の算数の時に、「おはじきの法則」って習ったのを覚えていますか?。
距離・時間・速さを求める公式を覚えるための法則です。
おはじきの法則を見たい方はこちらをクリック(後半に記載されています)
必要換気量もこちらを使って説明します。
※濃度差:室内汚染質の許容濃度-大気中の汚染質濃度のこと
こちらのイラストを覚えて、求めたい項目を指で隠すと公式が出てきます。
ぜひ、苦手だった人はこちらを覚えてから問題を解いてみてくださいね。
換気回数の計算式は?
こちらも同じくこうやって覚えましょう♪(応用が利くのでおすすめです)
まとめ
とりあえず今回はここまでです。
実際に公式を覚えてから問題を解いてみてくださいね。
もう少し換気の話しは次回の記事に続きます。