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こういうWEBサイトを作っているもんですから
こんなWEBサイトを作りたいなぁ~っと思いたったのは、かれこれ8か月前。
まったくの知識がなく、まずノートパソコンを買うところから始めました(笑)。
まだまだですが、やっと何とか形になってはいますが、気づいたことは「デザインの大切さ」。
最近、この言葉がやたら頭をよぎります。
「形態は機能に従う」
一級建築士にも出題されてます。今回はこの出題内容からもう少し知識を広げてみたいと思います。
覚えておく要点
どんな人が言った言葉?
ルイス・サリバン(サリヴァン)の言葉です。
1856年ボストン生まれ。
その15年後の1871年にはシカゴで大きな火災がありました。
その復興をしようと、市街地では木造が禁止され、またシカゴは鉄が産業基盤だったのもあり、鉄骨の高層建築物が立ち並ぶこととなります。
その高層建築物の設計で大成功を収めたのが、ルイス・サリバンで、そのシカゴの高層建築群の傾向を「シカゴ派」といい、その中心人物となります。
ルイス・サリバンの人間関係
ミース・ファン・デル・ローエの師匠でもあり、サリバンとアドラーが共同経営で立ち上げた設計事務所には、フランク・ロイド・ライトもいてるので、すごい方ですね。
「有機的建築」の概念は、後にフランク・ロイド・ライトに受け継がれることになります。
「形態は機能に従う」の意味
「Form Ever Follows Function」「形態は機能に従う」
「機能面」を高めれば、おのずと「良いデザイン」や「美」がついてくっというもので、「機能主義」という考え方に繋がっていく言葉です。
ん~っ、このサイトを作るにあたってなかなか知識がなかったので、最初はデザインありきだったけど、今は「機能面」を充実させれば「デザイン性」はついてくると、真面目に思って頑張ってるけど…なかなかねぇ~…(苦笑)。
では次に、機能主義だけど、デザインがめっちゃかっこいいやんっ♪と思ってしまう建物を紹介します。
建物事例
10年余りで100棟近くの建築したと言われているルイス・サリバン。
この中から一級建築士の試験に出そうなのを選ぶのはきっと難関かもですが、雰囲気だけでも見ていると「あぁ~、シカゴ派っぽい」っとわかるのではないでしょうか?
オーディトリアム・ビル
さきほど、サラッと書きましたが、サリバンとアドラーが共同経営での設計事務所で、共同設計をしたシカゴ大火からの復興のシンボルともいえるこの建物。
こちらは、オフィスやホテル、劇場などからなる大規模複合施設。
そして、このビルの最上階に設計事務所をかまえたそうなんで、ホント羨ましいです。
オーディトリアム・ビル
カーソン・ピリー・スコット百貨店
こちらは、ルイス・サリバン単独設計の代表作。
「形態は機能に従う」の言葉通り、横長の窓は、機能性とデザイン性を兼ね備えています。
下の階の鋳鉄の装飾が何とも言えないくらいステキでして。
こういったものもデザイン出来るのってすごいなぁ~っと、素人並みの感想になってしまいますが、今でもシカゴで堂々っと建ってるんだと思うと、触りに行きたくなっています。
カーソン・ピリー・スコット百貨店
実際に問題を解いてみましょう!
一級建築士平成20年度からの出題です
近代建築の流れにおいて、機能主義を表す考え方である「形態は機能に従う」は、ルイス・サリヴァンの言葉である。
「シカゴ派としてたくさんの鉄骨構造の高層建築を手がけた偉大な人だね。」
まとめ
ルイス・サリバンによる鉄骨の高層建築物。
そのルイス・サリバンを師匠にもつ、ミース・ファン・デル・ローエのファンズワース邸も鉄骨ですし、フランク・ロイド・ライトの落水荘も有機的建築理論の典型となった建物ですので、こうやって人で繋げて覚えていくのもイメージしやすいかもです。
…っと、言っても詳しく書けていないのでごめんなさいっ。
おまけ
なんで、この記事を書こうと思ったのか。
もちろん、冒頭にも書きましたが、このサイトを作り出して「デザインの大切さ」を知り、デザインによる影響が大きいことも知りました。
また、平成28年5月23日は、経済産業省・特許庁は、デザインによる我が国企業の競争力強化に向けた課題の整理とその対応策の検討を行い、『デザイン経営宣言』を行っています。
実際にデザインにおいて色々な仕掛けをしている企業も増えてきているように感じます。
そう考えると、100年以上建っているシカゴ派の建築物群は、時代を問わず今でも「かっこいい」っと思えてしまう事と、同時に「形態は機能に従う」とこの言葉にすごく深みを持ってしまいます。