コンパクトシティについて
コンパクトシティの具体的な説明をここで書く前に、まずは日本の都市の状態について。
日本の中でも「都会」と言われているところって「三大都市圏」っと言われていて「東京・大阪・名古屋」がその三大都市圏に当たるんです。
つまり、人口が多いところね。
その地域を「過密地域」と言って、たくさんのオシャレなお店や食べ物屋さん、そして働く場所もあって、にぎやかなんだけど、その反面問題もあるんです。
例えば・・・。
- 騒音問題
- ゴミ問題
- 車や電車の混雑問題
などなど・・・。
オシャレでも暮らしにくかったらしんどいですよねぇ~。
じゃあ、どうするか?。
人々は、閑静な住宅地がいいので、都心から1時間から2時間くらい離れた場所に暮らすことになります。
これが、「○○○○○現象」ねっ。(後で書きますねっ♪)
まっ、これはこれで問題だけど、もっと田舎の方にするんでいる人っ、若い人はどんどん都心の近くに引っ越しして働くようになって、その地域の人口が減っていくことを「過疎地域」と言います。
なかなか、過疎化が始めるとストップが効かなくて、大変なんではないかなぁ~。
そして、過疎化がすすんで、いよいよその地域には65歳以上の高齢者ばかりが残った地域を「限界集落」というのですが、聞いたことはあるのではないでしょうか?。
もう、こうなったら例え若い人が少しだけいてても大変だと思います。
そうならないように自治体とかで今、様々な取り組みをしていてその中のひとつに「コンパクトシティ」が繋がっていくかと考えられます。
以前のブログでは、このコンパクトシティについては、CO2の削減の環境の観点からのブログを書き、「自動車依存からの脱却」で書いたのですが、今回は「高齢化・少子化社会」の観点から書いていきますね。
なんや難しい言い回しを書いてしまったけど、そないに難しくないので(笑)。
とは言え、一級建築士の試験では、やたら漢字が多くてさぁ~、そないに難しく言わんでもええやんっ!と思っているので、問題を使って説明していきますねっ♪。
一級建築士の過去問題より
【コンパクトシティについての過去問題】
コンパクトシティは、市街地の無秩序な拡大※1を抑制※2しながら、都市地域の環境整備に重点を置き※3、環境的・経済的持続性を高める※4都市モデルである。
(正しい枝です)
この過去問題は、平成21年度と平成25年度と同じ表現で出題されています。
ではでは、さっそく分解しながら考えていきますっ。
市街地の無秩序な拡大※1
さきほど書いた「都会っておしゃれだけど、色々と住みにくいよねぇ~」っとこの気持ちがポイントになってくるんだけど、住みにくいけど、都会で働くんだったら少し遠いところに家を建てちゃおうっかなぁ~って思って家を建てだすと・・・。
少しその都会から離れた郊外へポツポツっと住宅が建ちだす訳で・・・。
えぇ~!待って待ってぇ~!。
今まで田んぼだったところに建てるの~!。
インフラ整備・・・上下水道とかの住宅環境としての整備が完璧ではないのに~!。
ってなってしまったのが、戦後からの長い年月をかけて、日本全国で行われていたんです。
この郊外へと住宅がポツポツと建っていきだすのんって・・・。
虫食い状態に似ていると思いませんか?。
このようなポツポツと住宅などが建っていく現象を、「虫食い」を意味する「スプロール現象」といいます。
「スプロール現象」っと言う言葉は、一級建築士試験では出題されたことがないかと・・・たぶんっ。
二級建築士試験では出題されたことがあるので、そちらの問題をやってみましょう!。
平成26年度の二級建築士の問題より
スプロールは、都市周辺部において、市街地が無計画、無秩序に拡大していく現象である。
これは、正しい枝でイメージも出来たかと思います。
スプロールとは「虫食い」・・・ここがポイントかなっ。
抑制※2
コンパクトなシティ・・・まっ、「こじんまりとした都会」を作りたいんだけど、作ったら作ったらでまた「オシャレだけど何か車も人も多いし、住みにくいし土地も高いしぃ~」ってなって、またその郊外へと広がったら嫌やんっ!・・・スプロール現象したら嫌やんっ!。
そこで、考えたのが・・・。
って話しを進めていきたいところですが、実はこの「コンパクトシティ」の内容って、結構、建築士の試験的に奥が深いなぁ~っと思っているんです。
それこそ、私の話しも広がってスプロール(虫食い)していきそうなんで、今回はここまでにしてまた続きを書きますね。
建築作品.comにも書いています
この「いつなるサイト」の建物事例バージョンの方にも「コンパクトシティ」関係を書いていますので、良かったらどうぞっ♪。