計画

コンパクトシティについて(2)

コンパクトシティ2

コンパクトシティについてを過去問題から解説

一級建築士の過去問題からコンパクトシティを引き続き考えてみますね。

公共交通機関
なるべく公共交通機関をご利用してください…って何で?はじめに 平成30年4月1日で大阪市営地下鉄は民営化されました。 Osaka Metro それに伴って何年も前からわかりや...

【コンパクトシティについての過去問題】

コンパクトシティは、市街地の無秩序な拡大※1抑制※2しながら、都市地域の環境整備に重点を置き※3、環境的・経済的持続性を高める※4都市モデルである。

(正しい枝です)

※1と※2は前回のブログで説明しているので、続きを書いていきますね。

前回は、二級建築士試験で出題されたことのある「スプロール現象」の説明を交えながら書いたのですが、今回は、「○○○○○○○問題」について。

後で、ちゃんと説明を・・・。

・・・(考えてみた・・・。)

あかんっ、あかんっ!。

話しがどんどん横道に沿っていくわぁ~!。

先に言っておくと、スプロール現象ともうひとつ問題になっているのが「インナーシティ問題」。

この用語についての問題は、令和元年度の一級建築士試験に出題されてきたんですが、この話しまで今、広げちゃうともう大変なんで、さっ、「コンパクトシティ」についての話しをしていきますねっ。

環境整備に重点を置き※3

言葉通りっちゃ~、言葉通りなんだけど・・・。

要は、住みやすい街ってどんなんだろう~?って個人個人で考えてみませんか?。

  • オシャレに買い物ができる
  • 病院や役所が近くにあって便利
  • すぐ近くに移動しやすい交通手段がある。
  • 近くに働く場所がある
  • 家賃が安い

・・・などなど。年齢などや生活環境によって住みやすい街って言うのは、多少異なるけど何となく「住みやすい街」のイメージが出来たかと思います。

そういう「住みやすい街」で暮らしていたら、他のところには引越ししたくないなぁ~っとか思っちゃったりしません?。

そうなれば、人口の減少がいくら少子化の社会だとしても減少が緩やかになってきます。

別サイトでブログを書いたのですが「富山市」は、そういった面でもじっくり色々なそれはそれはもぉ~、たくさんの取組みをして、話しを聞いた時はすごいなぁ~っと先を見通した考え方に感心してしまいました。

建築作品.comのサイトへ(富山市)

喜ぶ

なので、簡単に言うと「環境設備に重点を置き」というのは、「住みやすい街になることを一番に考え」っという事ですねっ♪。

持続性を高める※4

最後は、この「持続性を高める」。

コンパクトシティの難しさはここではないのかなっと思っています。

都会になって、また前回のブログに書いたんだけど・・・。

  • 騒音問題
  • ゴミ問題
  • 車や電車の混雑問題

などなどが発生してくれば、また人々は郊外に離れていき、スプロール(虫食い)問題となっていき、永遠に続いていくのではないかなぁ~。

なので、コンパクトシティとして成功したかどうかって言う結果というものは出るものではなく、この持続性を高めていくことが課題となっていく訳なんですね。

もう一度問題を見直してみる

【コンパクトシティについての過去問題】

コンパクトシティは、市街地の無秩序な拡大を抑制しながら、都市地域の環境整備に重点を置き、環境的・経済的持続性を高める都市モデルである。

(正しい枝です)

今までのところのまとめとしてこの問題を「いつなる風」に変換してみますね(笑)。

下矢印

【こじんまりとした都会についての過去問題】

こじんまりとした都会は、その郊外に虫食いのようにポツポツ住宅を建てて人々が移動するのをどうにか抑えながら、こっちの街の方が住みやすいよぉ~っと工夫し、アピールし、そして働くとこもあるから経済的もいいよぉ~っということをこれからもずっと頑張って維持していく街のことである。

(正しい枝です)

っていう事でええかぁ~。

そして、今回はもうひとつ新しい問題をやってみましょう!。

「コンパクトシティ」の誕生みたいな話しをし出すと、これまた長くなってしまうんだけど、どこで誕生したかと言うとヨーロッパなんですね。

なので、「コンパクトシティ」さんはヨーロッパ生まれなんです。

日本では、どちらかと言うとこの「コンパクトシティ」と言う言葉をよく使って表現するのですが、アメリカ生まれの用語もあるんです。

それが、「ニュー・アーバニズム」でアメリカの提唱されている都市計画手法

考え方は、どちらも似ているんだなぁ~っと思っておいたら、建築士の試験的にはOKですね(最後に少し補足はしますが)。

もし、興味があって気になるならこちらの本をどうぞ♪

では、最後に1問だけ問題をやってみましょうね。

一級建築士試験の平成26年度の問題より

ニューアーバニズムは、住民参加を原則としたと計画手法であり、アメリカをはじめとする諸外国や日本の住宅地開発で差採用されている。

サクラ
サクラ
コンパクトシティと似ているんだったら少し違うような・・・住民参加が原則・・・???

ですねぇ~、住民参加が原則ではないですねっ。

なので、誤りの枝となります。

もう少し補足しておくと、「ニューアーバニズム」と「コンパクトシティ」は類似にはなりますが、「ニューアーバニズム」は、歴史的遺産を大切にしているっていうところもキーワードとなります。

そして、住民参加を前提にしているのは建築士試験には出題されたことがないけど、「アーバンビレッジ」が該当するかなっ。

まだまだブログは続きます。

最初に書いたのですが、「インナーシティ問題」について、触れたいところですがキリがいいので後日、また別のブログで。

何気なく住んでいる街ですが、環境が良かったらその場にとどまりたくなって「地元愛」が出てくる都市計画ってステキなことですね。

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