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「色彩」についてシリーズ化!?
こんな事言われたことはないですか(笑)?
設計をしていてクライアントから、「とりあえずざくっとイメージを作っていただけませんか?」
…いやっ、もしかしたら自分だけかもですが…(苦笑)。
そして作ったら作ったで…「…なんか、違う…もう少し、何て言うんかなぁ~、バーンってなって、カッコイイ感じで…」。…なんだかもう、お手上げでして…(困)。
もう少し、色のイメージを論理的に説明してスムーズにいかないものかと思い、建築士試験寄りで、知識を深めていこうかと思い、備忘録みたいなものですがよろしければ何記事かに分けて書いていきますので、お付き合いのほどよろしくお願いします。
二級建築士で言うと「計画」、一級建築士で言うと「環境・設備」で出題される「色彩」。
しかし、「色彩」を語るには、それぞれ同じ科目の項目にある「採光」・「照度」まで知識が繋がっていくので、ぜひ興味を持っていただけると嬉しい限りです。
個人的には、「色彩」から「デザイン」・「コーディネート」に知識を発展させていこうと言うのが目的ですが、このサイトではなるべく建築士試験の知識に脱線しないようにしていこうとは思っていますが、「無駄な知識なんてない」くらいの広い心を持ってお読みくださいませ。
どうして人間には色が見えるの?
まず、人間が色を認識するためには3つの要素が必要となります。
…っとまあ、大げさに書きましたが、要は…。
①視覚
「視覚」とは「目ん玉」のことですね。
②物体
「あぁ~!、茶色のくまさんだぁ~!」って、そもそも見る「物体」がないと「色」はわかりませんよね。
③光源
「太陽」でもいいし、蛍光灯などの「照明」でもいいし…。
「光源」の字のごとく「ひかりのみなもと」がないと、真っ暗でみえないですもんね。
(ごめんっ、しつこいですね…)
この3つの要素がそろわないとまず「色」は認識することができません。
何となく、ここまではイメージできますね。
そして、目の角膜の中に色を感じる細胞がぎっしりとあり、「目」で物体の「色」の「光」が入ってきて、「色」を感じるわけですね。
どんな光を「色」として感じるの?
人間の目には「赤」・「緑」・「青」を感じる細胞があります。
- 赤(R)
- 緑(G)
- 青(B)
これらの色の光を全て合わせると、何色になるでしょう?
答えは、「白」
また別記事で詳しくここは説明するのですが、「加法混色=光の三原色(RGB)」と言うのがポイントです。
平成19年度の一級建築士では、こんな出題がされています。
一般に、加法混色の三原色は、「シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)」であり、減法混色の三原色は「赤(R)・緑(G)・青(B)」である。
「加法混色がRGBだったね。」
では、どうして赤いリンゴは「赤」に見えるの?
赤いリンゴは、実際には「緑」と「青」の光を吸収しているからなんです。
そして、人間の目には「赤色」の光が反射されて、細胞を刺激されているので、「赤色」に見えるんです。
人間の見える光の範囲は?
人間の目で感じる光の波長は、短いところで「380nm」(ナノメートル)で、長いところで「780nm」です。
この380nm~780nmの範囲に入っている色が、短いものから書くと…。
- 青紫
- 青
- 緑
- 黄
- 黄赤
- 赤
これって…。
そう、「レインボーカラー」の順番なんです。(6色しかないのは気にしないでね。)
そして、380nmより短い波長を「紫外線」といい、780nmより長い波長を「赤外線」と言いますってところも覚えてた方がいいと思います。
まとめ
今回は、前置きが長かったのでここまでという事で。
シリーズ化と書いてしまったのですが、果たして上手くまとめて書くことができるのかどうか…不安です。
「色」と言うデザイン感覚を論理的に話せたらいいなぁ~っと思ったのがきっかけなんですが、たまに「色彩」シリーズの記事が出てきますので、今後もよろしくお願いします。
おまけ
紫外線は、人間の目で見ることはできないのですが、昆虫や動物の中には紫外線まで見えるものもいてるそうです。
そして、すごく…世界中で本当にたまになんですが、人間でも紫外線が見える人が存在すると聞いたのですが、どんな世界が映っているんでしょうね。