目次
一級建築士試験の構造の科目よりの勉強です
どうしてこうも「セメント」だけで記事が続いてしまうんだろうと思いながら、今回の記事で最終回にさせてもらいますね。
なので、あと1記事お付き合いをよろしくお願いします。
うんっ、サクラがんばって♪。
①高炉セメントについての問題
隠し味って何の事って思った方はこちら☞コンクリートのその前に・・・「セメント」について
平成30年度の一級建築士試験の問題より
銑(せん)鉄の製造時に副生する高炉スラグを利用した高炉セメントを構造体コンクリートに用いることは、環境に配慮した建築物を実現することにつながる。
銑(せん)鉄とは、「ずくてつ」とも言ったりするんですが、炭素含有量が違いで鋼鉄とか銑(せん)鉄と呼んで区別しているんです
その銑鉄の製造時に出てくる高炉スラグ・・・ミカンを食べようと思った時のミカンの皮みたいなものかな(笑)、そのままだと高炉スラグは産業廃棄物になってしまうけど、再利用することで環境に配慮することができる訳ですね。
②セメントの粒子についての問題
平成29年度の一級建築士試験の問題より
コンクリートの初期の圧縮強度の発現は、一般に、セメントの粒子が細かいものほど早くなる。
水和作用や初期強度ってなんだったっけ?っと思ったらこちらをクリック☞建築士試験におけるセメントの関連用語
セメントの粒子についての補足
セメントの粒子の粉末度は、ブレーン値で表すんです。
あまりここを掘り下げる必要はないんですが、覚えておいたらいいかなっと思う内容は・・・。
ブレーン値が大きいほど粒子が小さい・・・って事は、粉末度が大きいって事。
なんか、大きいやら小さいやらが入り混ぜっててややこしいですね(笑)。
で、もうひとつ覚えてたらいいかなっていう事は・・・。
ブレーン値が大きいほど粒子が小さいって事は粉末度が大きく・・・。
・・・ややこしいわいっ!。
粒子が小さいほど、初期強度の発現が早くなるってこと!。
・・・って事は!。
逆に言うとポルトランドセメントって「普通」とか「早強」とか「超早強」ありますよね。
・・・じゃあ、たぶん・・・今まで本試験には出ていないと思うけど問題っ!。
いつなるオリジナル問題
早強ポルトランドセメントは、普通ポルトランドセメントよりもブレーン値は大きい。
まとめ
やっと、セメントについて最終回です。
コンクリートについての記事は、いつか書いてみたいと思います。
ただ、セメントのレシピは、前々回の記事で書いたのですが、このセメント+水+空気がセメントペーストでしたよね。
でっ!。
このセメントペースト+砂(細骨材)がモルタル
さらに!。
モルタル+砂利(粗骨材)がコンクリート
いやいや、そんな事当たり前やん~、知ってるよぉ~って言う方も多いと思いますが、自分が受験勉強している時は、知らずにやみくもに勉強していたんです。
割とこれって大切なことだと思います。
知らなくて「そうなんやぁ~!」って思えた方がおられたら幸いです。
コンクリートの勉強ってまあまあ面白いですよ。
実際に、ホームセンターに行くとセメントも砂も砂利もしっかりと売っています。そしていっぱいの材料だと思っても水を入れて混ぜ始めるとビックリするくらい量が減っていきます。
砂利(粗骨材)なんて入れて、混ぜると重たい重たい・・・(泣)。
そりゃ~、ワーカビリティーはなるべく良い方がいいなぁ~っといつも思いながら混ぜています(笑)。
ワーカビリティーって何と思ったらこちらの記事へ☞建築士試験におけるセメントの関連用語