施工

コンクリートのその前に・・・「セメント」について

セメント1

建築士試験における「セメント」について

今回は、「セメント」についてです。

建築士試験において「セメント」は、「構造」も「施工」のどちらの科目においても出題されます。

そして、その後の建築士試験では必ず出題される「コンクリート」に繋がっていくので、「セメントはコンクリートの基本」だという事で・・・いつもながら・・・勉強していきましょ♪。

いつなる3分間クッキング「セメント」

タララッタッタッタッタ♪タララッタッタッタッタ♪タララッタッタッタッタッタッタッタッ・・・♪。

キューピー

(材料)

石灰石・・・大さじ4杯

粘土・・・大さじ1杯

石こう・・・3パーセント以下

 

(セメントの作り方)

  1. 主原料となる石灰石は、全国各地にある石灰石鉱山がありますのであらかじめそちらからご用意してください。
  2. 石灰石に粘土を混ぜて、回転窯に入れ約1500℃の温度で焼き、冷ましておきます。
  3. こぶしくらいの大きさになったものを「クリンカ」と言います。
  4. クリンカに石こうを入れながら、「ミル」で粉々にしていくと出来上がります。

これまでの工程でやっと、粉状の「セメント」が出来上がりっ。

ここに、混和剤も含んだ「水」と「空気」を混ぜ合わせると・・・お好み焼きの生地の・・・じゃないや、「セメントペースト」と呼ばれものの出来上がりっ。

お好み焼き

セメントに対して水は、1.5倍くらい入れてるからお好み焼きと言うよりは、広島焼きの・・・。

・・・んな事は、どうでもいいかぁ~(笑)。

そのセメントの中でもオールラウンドプレーヤーのようなセメントである・・・。

「普通オールラウンドセメント」な訳で・・・あっ、間違えたっ!。

「普通ポルトランドセメント」と言います。

とても汎用性があるので、一般的なコンクリート工事で使われています。

ポルトランドセメントは、JISで6種類に区分されているので全部覚える必要はないのですが、一応書いておこうかな。

【ポルトランドセメントの種類】

  1. 普通ポルトランドセメント(一般的)
  2. 早強ポルトランドセメント(急ぎの工事・冬期)
  3. 超早強ポルトランドセメント(早強よりも強度発現が早い)
  4. 中庸熱ポルトランドセメント(水和熱が小さい・乾燥収縮が少ない)
  5. 低熱ポルトランドセメント(中庸熱よりも水和熱が小さい・乾燥収縮が少ない)
  6. 耐硫酸塩ポルトランドセメント(硫酸塩に対する抵抗性が高い・・・温泉地とかの工事かな)

こんな感じでサラッと覚えておくといいかな♪。

でっ!。

その普通ポルトランドセメント・・・まぁ、これがお好み焼きの生地としたら、隠し味を入れたものが「混合セメント」なんです。

隠し味を少し入れたのが・・・「A」。

まぁまぁ入れたのが・・・「B」。

いっぱい入れたのが・・・「C」。

とセメント名の後ろにアルファベットがついています。

では、どんな隠し味がついているかを特徴を書きながら混合セメントを紹介していきますね。

①高炉セメント(B)

《隠し味》製鉄の際に分離されたスラグ。

《特徴》高炉セメント初期強度が小さく、長期強度は大きいです。ゆっくり硬化するので水和熱が低いです

また高炉セメントは硫酸塩などにも強い性質を持つことから、用途としては、海水や下水に触れる場所や、マスコンクリート、熱を作用を受ける可能性のあるコンクリートに使われます。

サクラ
サクラ
長期強度?、水和熱?

サクラごめんねっ。ちゃんとまた説明するから今はサラッと流しててね。

②フライアッシュセメント(B)

《隠し味》火力発電所などの微粉炭ボイラーの燃焼排ガス中から回収された、微細な石炭灰。

《特徴》小さいボールが入っているような感じなので、ワーカビリティがめっちゃいい。

サクラ
サクラ
ワーカビリティ・・・?。

・・・サクラホンマごめんよぉ~、今説明すると話しが広がってしまうから我慢しておくれっ。

③シリカセメント

《隠し味》珪藻土(めっちゃ細かい粉末)

《特徴》耐薬品性に優れます。

では、1問だけこんな感じの問題が出題されていたので、覚えるために載せておきますね。

一級建築士試験の平成23年度の問題(施工)

構造体の計画供用期間の級が「超長期」の建築物に使用するコンクリートについては、普通ポルトランドセメントを用いた。

サクラ
サクラ
ふ~んっ、正しいかどうかわかんないや。
サク
サク
まぁ、正しい枝ということで覚えてておいてね。
サクラ
サクラ
はぁ~い♪

長期の時は、使用するセメントは、ポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメントのうち「A種」に適合するものを原則とし、そして問題文にもあったように「超長期」はポルトランドセメントに適合するものを原則とします。

エコセメントって何?

実際は、一級建築士試験で用語の説明で出題されていましたので、そのまま載せておきますので覚えてみてね。

一級建築士試験の平成23年度の問題(施工)

エコセメント・・・都市ごみを焼却した際に発生する灰を主原料とし、必要に応じて下水汚泥焼却灰等も用いて製造されるセメント

サク
サク
そのまんま正しい枝として覚えちゃってね♪。

ついでに構造の問題もやっちゃ・・・う?。

「施工」と「構造」は問われている切り口が違うけど、ジャンルによっては一緒に覚えた方がいいやんっていうのもあって、このセメントについても一緒に覚えちゃっていいと思うので、あと2問ほどやってみる?。

サクラ
サクラ
えぇ~!、わからない言葉もあるのにやだぁ~!。
サク
サク
そっかぁ~、確かに構造とか施工はある程度の単純記憶も必要だもんなぁ~。

そっかそっかぁ~。

じゃあ、今回はこの辺にしちゃいますかぁ~。

決して、めんどくさくなった訳ではないですよっ。

サクラが嫌だって言うもんだからさぁ~・・・(苦笑)。

つづく