目次
標準せん断力係数とは?
今回は、二級建築士で出題される構造の問題を中心にブログを書いてみますね。
まずは、基本の「標準せん断力係数0.2」から。
ど~んっとまとめて覚えてしまったら早いんで覚えちゃいましょうかぁ~♪。
だけど・・・。
そもそも、0.2ってどうして0.2なんだろぉ~?。
どうして標準せん断力係数は0.2なんだろう?
まずは、一次設計では「標準せん断力係数は0.2」を使います。
で、その一時設計というのは「中地震」・・・建物が建っている間は2~3回くらいは、出会ってしまう地震のことです。
その時の地震の大きさは・・・ざっくりですがイメージしておくといいかな?。
それは・・・。
「中地震」は、建物重量の2割(0.2)くらいで考えよう!っという事なんです。
まっ、別に知っておかなくてもいいんですけどねっ(笑)。
なので、この「0.2」からの発展形の数値も含めて2級建築士で出題された問題を今回は、一気にまとめてしまいますっ♪。
もちろんっ、一級建築士試験にも役立ちますので。
では、どんどんご紹介していきますので、どんどん覚えちゃいましょ♪。
※問題内容は、今回は全て二級建築士試験の問題からが中心となっていますが、一級建築士試験の問題もところどころ入っています。
標準せん断力係数は?
平成21年度の問題より
一次設計(許容応力度設計)用の標準せん断力係数Coの値は、一般に、0.2以上とする。
正しい枝ですね。
標準せん断力係数:0.2
せん断補強金比(あばら筋比)は?
平成23年度の問題より
梁のせん断補強筋比を、0.2とした。(鉄筋コンクリート造)
正しい枝ですね。
本当は、壁式鉄筋コンクリートは、正確的には階によって数値が違うんで各自テキストなどで確認してみてくださいね。
あばら筋比:0.2
床スラブの鉄筋面積の割合は?
平成27年度の問題より
床スラブ各方向の全幅について、コンクリート全断面積に対する鉄筋全断面積の割合は、0.2%以上とする。
こちらも正しい枝ですね。
0.2%以上でいいって事は・・・こんな問題が一級建築士試験で出題されています。
平成18年度の問題より(一級建築士)
床スラブのひび割れを抑制するため、鉄筋全断面積のコンクリート全断面積に対する割合を0.4%以上とした。
これも正しい枝ですね。
0.2%以上だから、ひび割れを抑制するなら0.4%以上が望ましいってことですね。
床スラブ:0.2(ひび割れの抑制だと0.4が望ましい)
柱梁接合部における帯筋比は?
平成29年度の問題より
柱梁接合部における帯筋比は、一般に、0.2%以上とする。
こちらは正しい枝ですね。
こちらも0.2%以上なんで、一級建築士試験ではこんな問題がっ。
平成28年度の問題より(一級建築士)
(冒頭省略)、せん断補強筋比0.3%相当の帯筋を配慮した。
さっ!。
ここから0.2だけではなくどんどん覚えちゃいましょうっ!。
標準せん断力係数は地震の規模で違います
「標準せん断力係数は0.2」だと、簡単に書いちゃっているんですが、正確には「地震の規模」で数値が変わってきます。
まずはあと2つほど数値を覚えちゃいましょう!。
著しく軟弱な地盤の木造の場合
著しく軟弱な地盤の木造:0.3
平成23年度の問題より
許容応力度等計算において、地盤が著しく軟弱な区域として指定された区域内における木造の建築物の標準せん断力係数Coは、原則として、0.3以上とする。
こちらは、正しい枝ですが、よく、誤りのパターンで出題されているので、しっかりと「木造の軟弱地盤は0.3」と覚えておきましょう。
必要保有水平耐力を計算するときは?
必要保有水平耐力の計算:1.0
平成22年度の問題より
必要保有水平耐力を計算する場合は、標準せん断力係数Coは、1.0以上とする。
こちらは正しい枝ですね。
耐力壁のせん断補強筋比は?
こちらは、0.2のちょっと上・・・0.25ですっ♪。
耐力壁のせん断補強筋比:0.25
平成22年度の問題より
耐力壁の壁筋がD10及びD13であったので、この耐震壁にある開口周囲の補強筋をD13とした。
耐震壁の開口に近接する柱は?
耐震壁の開口に近接する柱:0.4
平成28年度の問題より
耐震壁の開口に近接する柱(開口端から柱端までの距離が300mm未満)のせん断補強筋比は、原則として、0.4%以上とする。
こちらは正しい枝です。
袖壁付きの柱のせん断補強筋比は?
袖壁付きの柱のせん断補強筋比:0.3
平成30年度の問題より
袖壁付きの柱のせん断補強筋比は、原則として、0.3%以上とする。
こちらも正しい枝っ。
一級建築士は、少しだけ表現が違うのですがついでに載せておきますね。
平成21年度の問題より(一級建築士)
柱と一体的に挙動するそで壁部分で、そで壁の厚さを150mm以上、壁筋を複配筋及びせん断補強筋比を0.4%以上としたものは、柱とともに地震に対して有効な構造部材とみなすことができる。
うんっ、これも正しい枝です。
柱と一体的に挙動するそで壁については・・・。
- 壁の厚さを150mm以上
- 壁筋を複配筋
- せん断補強筋比を0.4%以上
としたものは、柱とともに地震に対して有効な構造部材とみなせる
さっ、ここで一旦まとめちゃいますね。
二級建築士試験で考えられる数字はこんな感じかなぁ~。
一度、二級建築士試験で出題されたものをまとめてみますねっ♪。
- 標準せん断力係数:0.2
- 著しく軟弱な地盤の木造:0.3
- 必要保有水平耐力の計算:1.0
- 帯筋比:0.2
- あばら筋比:0.2
- 床スラブ:0.2(ひび割れの抑制だと0.4が望ましい)
- 柱梁接合部における帯筋比:0.2
- 耐力壁のせん断補強筋比:0.25
- 耐震壁の開口に近接する柱:0.4
- 袖壁付きの柱のせん断補強筋比:0.3
ついでにもう少し
ついでに役割は違うのですが、柱の主筋も覚えておきませんか?。
せん断は身体で言うとあばら骨の部分なのですが、柱の主筋は背骨の部分なのでジャンルは違うのですが、一緒に覚えちゃいましょう。
↑主筋のつもりっ(笑)。
柱の主筋は?
柱の主筋:0.8
平成22年度の問題より
柱のコンクリート全断面積に対する主筋全断面積の割合を、0.8%とした。
これも、正しい枝なのでぜひこちらも仲間に入れて覚えちゃいましょうね。
最後に(二級建築士受験の方へ)
とうとう、明後日が二級建築士の学科試験ですね。
ぜひ、残りの日数でたくさん頭にいっぱい入れて試験会場に持って行ってくださいね。
今まで頑張って勉強した人は全員受かりますように・・・心から願っています。