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一級建築士では環境、二級建築士では計画で出題されます
音響の範囲で、たまに出題されていますね。しかもパターン化されてるし…。
二級建築士試験だったら「L値」しか出てないんじゃないかなぁ~(ずっと昔は知らないけど。)
もし出題されたら、ここは失点するともったいないところですので、しっかりと覚えちゃいましょう。
覚えておく要点
音の伝わり方
まず音の伝わり方には「2種類」あるというところから理解しましょう。
ひとつは、飛行機やヘリコプターの音、バイオリン等の楽器の音もそうですが、空気中を伝わって聞こえてくる音を「空気音」といいます。
そしてもうひとつは、トイレの排水の音や上の階の人のドンドンと歩く音等、れらは、振動が床や壁を伝わって聞こえてきます。これを「個体音」といいます。
空気音を遮音するためには?
もしも家の中で赤ちゃんが寝ていて、外が騒がしくなっていたら静かにするには窓を閉めたらしますよね?
つまり、空気音の遮音方法は壁などの遮音物で「音を遮る」といいですね。
それが、「空気音遮断性能に関する等級」である「室間音圧レベル差に関する遮音等級」です。
室間音圧レベル差に関する遮音等級は?
D値で表されます。
sound pressure level Differenceの「D」です。
音の圧のレベルの差と言う意味です。
個体音を遮音するためには?
例えば、マンションの上に住んでいる人がドンドンする音を遮るためには、どうすればいいんでしょか?
一番いいのは、「静かにしてくださいっ!」っと穏便にお願いするのがいいんじゃないかな(笑)。
真上の人がドンドンしていると思ったら、実際は斜め上に住んでいる人だったりと、結構、個体音は難しいんです。
そもそも、マンションの床が厚くしていれば音の振動の伝わり方が軽減され「遮音」出来ていたと思います。
それが、「床衝撃音遮断性能に関する等級」である「床衝撃音レベルに関する遮音等級」です。
個体音の2種類の床衝撃音
ではマンションに住んでいると想像してこの続きを読んでみてくださいね。
もしもマンションの上に住んでいる人が「スプーン」を落としたとしたら?
このスプーンの音、これが高い音である「軽量床衝撃音」です。
「LL」(LLの後ろのLはLight weightと言う意味)で表します。
もしもマンションの上に住んでいる人が「ドンドン」と踊っていたら?
想像しただけで、「うるさいぃ~!」って思ってしまいませんか?
この「ドンドン」っという音が、重くて鈍い音「重量床衝撃音」です。
こちらは「LH」(LHはHeavy weightと言う意味)で表します。
まとめ
二級建築士試験では、最近ではL値しか出題されていません(たぶんっ)。そして一級建築士ではD値とL値とがセットで問題に出題されています。
ま、今んとこワンパターンの出題なので、出題されたら間違えたらもったいないですね。
ぜひ、お手元の問題集を見てやってみてくださいね。