目次
今回は温室効果ガスについて
前回の記事でやっと地球くんの悩みがわかりました。
前回の記事☞熱の伝わり方3-地球への熱の伝わり方-
ごめんねっ・・・しかも増やしていたのは人間が増やしていたとは・・・。
「ちょっと地球くんがやばいんじゃない・・・ヒソヒソヒソ」っと科学者の間で話しがされていたのが40~50年前。
で、世間がやばいんじゃないっと騒がしくなったのが、まだ30年ほど前なんです。
きっとこれからも色々な取り組みがされてくると思われますね。
そして!。
世界でみても日本は二酸化酸素排出量が5位!。(褒められたものではないですが・・・。)
しかもっ!。
日本の全産業から年間排出される二酸化炭素の3分の1程度は、建築関連分野からなんです!
さらにっ!。
この排出のうちの3分の2程度は運用時のエネルギー消費によるもので、建築設備関連の排出となるんです!
ごめんね・・・地球くん・・・これからは運用時のエネルギー消費も考えながら設計とかするからさ・・・。
その一連の流れの指標が・・・。
ライフサイクルCO2(LCCO2)
言葉どおり建築物の一生の中で排出される二酸化炭素の量のことです。
こちらは、例えば事務所ビルを考えてみましょう!。
LCCO2で考える時の、運用時は約半分です。
とりあえず、問題をやってみましょうか?。
平成30り年度一級建築士の問題
LCCO2による環境性能評価においては、一般に「資材生産」、「輸送」、「施工」、「運用」、「保守」、「更新」及び「解体撤去」で示される建築物のライフサイクルの各過程におけるCO2排出量を推定する。
あと2問、やってみようと思うのですがこちらはどちらの問題も誤りの枝なんです。
どこがどう間違えているか考えてみてくださいね。
平成25年度一級建築士の問題
35年寿命を想定した一般的な事務所ビルのライフサイクルCO2においては、「運用段階のエネルギー・水消費によるCO2排出量を占める割合」より、「設計・建設段階及び廃棄段階によるCO2排出量の占める割合」のほうが大きい。
近年の日本全体の建築関連のCO2排出量において、「建築物の建設にかかわるもの」と「運用時のエネルギーにかかわるもの」との排出割合は、ほぼ同じである。
ここだけの話し・・・。
その他の二酸化炭素の知識として
①二酸化炭素が増えたら水蒸気も臭気も増える
二酸化炭素は無味無臭でよほどでなければ、人体には影響ないんだけど、空気中の二酸化炭素の量が増えちゃうと、同時に水蒸気や臭気も増えちゃうので、結果として空気が汚れちゃうから、空気汚染の指標となっているんです。
一級建築士の過去の問題(平成9年度)で・・・。
不快な臭気の多くは二酸化炭素である
って感じの問題が出題されていますが・・・誤りです。
②二酸化炭素濃度が5%くらいになると危ないよ
二酸化炭素濃度が5%くらいになっちゃうと酸素濃度も低下しちゃうので、さすがに人体への影響がでますので。
一級建築士の過去の問題で(平成24年度)・・・。
人体への影響はない
って感じの問題が出題されていますが、こちらも誤りです。
なので、建築基準法施行令第129条2の6(換気設備)では・・・。
1,000/1,000,000
と定められています。
1,000ppm
ppmの「m」は、CDが100万枚売れた時に「ミリオンセラー」とか言いますよね。そのミリオンと言う意味が「m」です。
0.1%
これも同じ意味ですので・・・。
ざっくり5%はヤバくて、0.1%以下が許容されていると覚えているといいかもですね。
まとめ
なんかわからんけど・・・きっと人間がまた原因なんだろうな・・・ごめんなさいっ。
あと1回だけ、記事は続いていきます。
次の記事☞「地球環境_05」紫外線について」