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出題の傾向…って言うか
公共建築関係の出題から「図書館」について出題されています。「図書館」自体の役割が近年は変化してきているなぁ~っと個人的には感じています。大学の図書館や地域図書館も。
図書館は一級建築士の建物事例として出るなぁ~っと予想はしていたのですが、去年出ましたね。
…「海外」の図書館が…。
…そっちやったかぁ~(泣)。
二級建築士においては、図書館に関係ない用語はどれか?なんてオールカタカナの問題がっ。
知らなかったらまったく想像も出来なくて難しい問題だったと思います。
今回は、その「カナカナ用語」を中心に説明していきますね。
覚えておく要点
レファレンスカウンター
意味は?
レファレンスとは「参考」という意味で、「サービスカウンター」っと言うにはあまりにも軽すぎるので、もう少し専門性を持った「相談窓口」と言う感じですね。
「あの本はどこにあるんですか?」とか「〇〇について調べたいんですが」とか、色々と相談に乗ってくれるところです。
設置場所は?
貸出とか返却のカウンターとは別に隣でもいいので近くに配置します。一緒のカウンターにしちゃうと相談内容によっては渋滞しちゃうますもんね。開架書庫群の近くなどに設け、相談内容によっては長くなる場合もあるので、椅子に座ったりしてサービスが受けられるようにしています。
種類
専用のレファレンスカウンター(デスク)を設けない場合は、ちょんと一角にレファレンスコーナーを設けたり、また反対に独立した部屋でのレファレンスルームを設けたりして、利用者の調査・研究用の参考資料や機器を備えたりしています。
ブックモビル
車やトラックを改造した「移動図書館」のことです。「BM」と略されたりします。
地域の公共図書館で、遠方の方や来館できない人のための屋外活動の一種です。
ブラウジングコーナー(ルーム)
意味は?
パソコン用語の「ブラウザ」からの派生だったかな?図書館で言う「ブラウジング」は、「ふ~んっと何気なく眺めて、手に取って読む」みたいな気軽な意味を持ちます。
一応日本語の名前は、「新聞雑誌閲覧室」です。
目的は?
「ふ~ん♪」って眺めていると「おっ♪」って新しい発見のある場です。新しい情報を得れる場ですので、さきほど「新聞雑誌閲覧室」とは書いたのですが、インターネットを利用できるスペースももちろん計画する際には配慮しないとですね。大型のテレビがあったり、靴を脱いでゆったりするスペースがあったり「気楽な場所」をイメージするといいですね。
配置は?
どうしても出入りが激しく騒がしくもなることも考えられるので、他の室からは話すとともに、気軽に来れるように1階の出入り口近くに設けています。
キャレル
二級建築士には出題されましたが、一級建築士には出題されていません。出そうな気もするけど、「キャレル」と言われても知らなかったらピンとこない用語のひとつですね。
意味は?
左右が仕切られている個人用閲覧席のことです。
目的は?
建築士の勉強を図書館でしようっと思って出かけた方もおられるのではないでしょうか?
だけど、自習はダメという図書館もあったりします。先ほども書きましたが、キャレルとは「個人用閲覧席」なので、あくまでも「閲覧」用なのですが、図書館によっては自習も出来る個人閲覧席もあるのでこれらもキャレルと呼ぶのかどうかは…わかっていません(…ごめんなさい。)
オパック(OPAC)
意味は?
「OPAC」と「Online Public Access Catalog」の頭文字を取ったもの。「利用者解放端末」の事。
自分で「こんな本あるかな?」とか「どこにあるかな?」っと探す端末のことで、大きな本屋さんでも本の在庫をチェックする端末が置いてありますね。
ちなみに二級建築士では出題されていないです。
配置は?
大きな本屋さんで何気に本を見た時、「あっ、そうそう!あの本ってどこにあるんかな?」なんて思って端末で検索しに行ったりしたことはないですか?
OPACも同じことで、来館すぐに検索して向かう人と、書架で探している時に検索したい人といると思うんですよ。
そんな利用者の動線をイメージしながら、1問やってみましょう。
一級建築士試験の平成24年度の問題より
資料検索のための利用者解放端末(OPAC)については、来館者の利便性を考慮して、分散させずに館内の入口付近に集中配置した。
「イメージできました?集中配置ではなく閲覧室内に分散配置の方が使いやすいよ。」
まとめ
まだまだ、図書館については覚えておかないといけないことがあるのですが、今回はカタカナの用語をまとめて…っと言いたいとこですが、まだまだカタカナ用語はありますが、今回はこの辺りで。
ぜひ、休みの日とかに大きな図書館に行って自習ができるようだったら図書館で試験勉強してみるのもいいかもですね。
おまけ
出題傾向にも書きましたが、二級建築士平成21年度で出題された問題の図書館に関する計画と関係の少ない用語で「シューボックススタイル」が出題されていましたが、こちらはコンサートホールの形状の用語です。直方体の箱型のホール形状で「靴箱」のような形をしているところからそう呼ばれています。