初めて読む人は、こちらも読んでおいてくださいね。
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目次
構造22(レベルA)
「壁式鉄筋コンクリート造」の設計に関する問題です。
近年では、単独で壁式鉄筋コンクリート造が出題されるのは珍しいです。二級建築士では今も、毎度♪って感じで出題されていますけどね。
平成17年度に正しい枝として出題されています。今回はこの問題を誤りの文にしていました。
耐力壁の長さの計算において、換気扇程度の大きさの小開口で適切な補強を行ったものは、開口部として考慮しなくてよい。
「ちゃんと補強すればないものとみなすことができるんだよ。」
構造23(レベルB)
色々な建築構造に関する問題です。
この問題は、解答枝については平成28年度の問題の応用になるのかと思われます。
まずは、平成28年度がどんな問題だったか記載しますね。
プレストレスとコンクリート造は、引張縁の状態によりⅠ種、Ⅱ種、及びⅢ種に分類され、いずれも、常時作用している長期応力に対して、ひび割れの発生を許容し、ひび割れ幅を制御して設計する。
まずは、この問題の中の「ひび割れの発生を許容している」ものは、「Ⅲ種」だけなんです。
すんごいここが大事なとこなんですっ!
そして、「Ⅲ種」の設計が平成30年度で出題された「プレストレスト鉄筋コンクリート構造」なんです。
もし、平成30年度の問題に少しでも「Ⅲ種」と書いてあったのなら、恐らく正答率は上がっていたと思われます。
なんせ、他の枝も怪しく見えて消去法でも解くのは難しかったと思うので。
せっかくなので、プレストレストコンクリートの種別をまとめておきます。
- Ⅰ種:フルプレストレスの設計
- Ⅱ種:パーシャルプレストレスの設計
- Ⅲ種:プレストレスト鉄筋コンクリートの設計(PRC)
構造24(レベルA)
構造設計に関する出題でした。
解答の枝は、平成26年度に出題された問題を誤りの文にしたものです。
イメージした方がわかりやすいですので、日建学院のテキストにはイラストで解説しているので(P181)、そちらを見ると理解しやすいです。
構造25(レベルB)
正直、この問題を見た時は「う~んっ…。」ってなってしまいました。
…答えが見えてこなかったです。
個人的にはレベルCにしようかと思ったのですが…個人的にはひっかかりました。
平成28年度の正しい枝を誤りの文にしたものです。
各階の保有水平耐力計算において、偏心率が所定の数値を上回る場合又は剛性率が所定の数値を下回る場合には、必要保有水平耐力の値を割増しする。
ぜひ、手元に平成30年度の問題があれば、どこが違っていたか見比べてみてくださいね。
構造26(レベルA)
免震構造というか構造の融合問題です。
解答の枝は、平成20年度の問題を応用したような問題でしたが、あとの2枝ほどの問題にも引っ張られたような問題だったような気がします。
参考までに平成20年度の問題はこんな感じです。
プレストレストコンクリート造は、鉄筋コンクリート造に比べて長スパンに適しているが、一般に、ひび割れ発生の可能性が高く、耐久性は鉄筋コンクリート造より劣る
あと、もう1問。平成23年度からの出題です。
プレストレストコンクリート造は、一般に、鉄筋コンクリート造に比べて、ひび割れ発生の可能性が低い
何とか、この辺りの知識を持って答えれることができるのではないでしょうか。
構造27(レベルA)
木材に関する問題でした。
こちらは平成25年度に同じ誤りの問題として出題されていましたので、比較的難易度は低かったと思われます。
構造28(レベルA)
コンクリートに関する問題でした。
こちらは平成26年度に正しい枝として出題された問題を誤りの文にしたものです。
なので、正答率は低かったと思われ…っと書きたいところですが、たぶんですが、他の枝も記憶がしっかりと覚えていれば、惑わされなかったと思いますが、あやふやだったら他の枝にも引っ張られた問題構成だったのではないかと、偉そうに(笑)分析してみました。
構造29(レベルB)
レベルAかなBかなっと思いながら、レベルBにしてみました。
解答の枝については、平成27年度に出題された問題の応用です。少し計算が必要になってきますが、どちらが分母でどちらが分子だったかを覚えていれば、「あれっ?違うやんっ!」ってなれたかと思いますが、自信がなければ他の問題にも引っ張られたんではないかと思われます。
構造30(レベルA)
最後の問題の解答の枝は、「特定天井」からの出題でした。
構造では、新規問題になるかと思います。他にも過去には出ていない問題があったにも関わらず、何となくで他の問題も消去法で正しいと判断でき、解答の枝については違和感を感じて解答に導くことに出来たのかなっとも思われます。
過去問ベースで言うと、「施工」の平成27年度の問題の応用かな。
仕様ルートの適用による検証を行った特定天井においては、天井面構成部材と壁及び柱との隙間を6cm以上とした。
この「施工」の「特定天井」の平成27年度の問題は、「構造」の要素も強いので要チェックだと思います。
まとめ
同じ30問の法規と比べ、半分の記事でまとめることができました。(法規が長すぎたんですね。)
構造と施工が同じ時間の中で本試験が行われます。施工は平成29年度と同様の難易度だったかなっと言う印象なんですが、構造との難易度のギャップ差は大きいので、本試験中では、精神的にしんどかったやろうなぁ~っと思ってしまいました。
さぁ、一級建築士平成30年度の本試験分析は残り「施工」となりました。
自分自身でも「施工」が一番、難易度が高いなぁ~っと感じました。
サクサクっと、サクっと記事をまとめてみたいと思いますので、引き続きお付き合いのほど、よろしくお願いします。