はじめに
平成30年4月1日で大阪市営地下鉄は民営化されました。
それに伴って何年も前からわかりやすい表示にしたり、トイレがきれいになったり、エレベーター設置工事があったりとあちこちで工事がありました。
他の公共交通機関でもすごく便利になっています。例えば、バスだったら電車の改札に出たらバスの時刻表が見やすい位置にあったり、バス自体にも出発時刻が大きく表示されていたり…。
どんどん便利になるのは、交通渋滞を緩和するだけ?人に優しく便利にするため?…あくまでもそれはひとつの理由であり、根本的には「二酸化炭素排出削減」の目的があると考えています。
単位輸送量(人キロベース)当たりの「二酸化炭素排出削減」を見ると、電車に比べて自家用車は約9倍らしいです。渋滞ともなれば増加してしまいますもんね。なので、イベントの時などはなるべく公共交通機関をご利用してくださいなどとアナウンスしていますもんね。
そんな背景も踏まえて、前回の記事の流れで今回は「交通機関」に関する色々な用語を書いていきます。
参考までに。
https://itsunaru.com/koutuukekaku/
TDM
なので、今回はまず、まだ建築士試験では出題されていない「TDM」からっ!。
そうは言っても、そもそもアルファベットの頭文字だけで表示されると想像しにくいですので、なるべく英語表記で説明したく思います。
「TDM」とは「Transportion Demand Management」の略。
輸送機関(Transportion)の管理(Management)需要(Demand)。
まぁ、どうやって自動車をへらして二酸化炭素の排出を減らして温暖化防止したりするかの取り組みのことで、それらを目的として簡単に言うと「自動車の使い方を考えよう!」っというものです。
やっとここから本題に入っていきます。
一級建築士でも二級建築士でも近年、この関連からの出題が多くされていますので用語の整理をしてみます。
「TDM」の考えを意識しながら解くととても解きやすいですよ。
トランジットモール
一般車両の乗り入れを禁止した歩行者用街路(モール)の事。
バスや路面電車はオッケーだけど、一般自動車はNG。
二級建築士試験の平成24年度の問題がイメージつきやすいと思いますので、載せておきますね。
トランジットモールは、歩行者用の空間であるモールの形態の一つであり、一般の自動車の侵入を排除して、路面電車やバスなどの公共交通機関に限って走行を認めたものである。
まったくの余談ですがタクシーはどっちに入るのかな?っと思って調べると、どうもどちらの解釈もあるみたいでグレーな感じでした。
TOD
「TOD」とは「Transit Oriented Development」の略
直訳すると意味がわかりにくいけど、要は「公共交通優先型開発」のこと。
公共交通駅を中心に平均歩行距離が約 600mの範囲内に開発された複合的コミュニティのことで、まぁ、ちょっと歩いたら(徒歩10分以内)便利なものがいろいろあるよっというこじんまりとした街形成のことですね。
「自動車の交通の効率化を最大限に生かす計画手法」と誤りで出題されています。
パークアンドライド
自家用車車を駅周辺に駐車し(パーク)、電車とか乗って(ライド)、渋滞緩和や環境負荷の軽減しましょうというもの。
まあまあ最大駐車料金も安いから便利だなぁ~っと思います。
ただこの駐車場はどこにあるかと言うと…「郊外」ですっ!「郊外」っ!このキーワードを意識しながら次の用語にいきましょう。
まぁ、自分ん家の近くもパークアンドライドを意識した駐車場があるので、「郊外」に住んでいるんだなぁ~っと認識しています。
フリンジパーキング
フリンジとは「外縁」という意味で、これはどこにあるかと言うと「都市部周辺」です!。
パークアンドライドとは、少し意味に違いがあります。
イメージとしては臨時駐車場みたいなもので、少し目的地より遠くてそこに止めてシャトルバスに行くようなイメージ。
あくまでも臨時駐車場ではないですが「フ臨時パーキング」とでも覚えましょうか(笑)。
そうやってどんどん都市部にシールドが張られた状態で自家用車が入りにくいというか便利になったというか・・・その結界を破っているのが、次の記述ですっ!
LRT
「LRT」とは「Light Rail Transit」の略
決して左(LEFT)見ても、右(RIGHT)も公共交通(TRANSIT)だぁ~!の略ではありませんっ(笑)!
けど、そんなイメージですを持っててもいいかと思います(笑)。
「次世代型チンチン電車」…チンチン電車ってゆう言い方大阪だけかな?。
路面電車のことですっ!。
一時期減っていった路面電車がカッコよくなって静かで便利になって生まれ変わったものです。一番最初に書いたトランジットモールも連動してどんどんイメージできますね。
そして最後の用語は…。
コンパクトシティ
市街地の無秩序な拡大を抑制しながら「キューッ!」と、コンパクトにして公共交通機関の充実と脱自動車依存からの脱却を図って環境整備に努めようとしている都市モデルのこと。
試験では難しい言葉ですが、同じ文面で平成21年度と25年度に出題されています。
こんな感じの出題でした。
コンパクトシティは、市街地の無秩序な拡大を抑制しながら、都市地域の環境設備に重点を置き、環境的・経済的持続性を高める都市モデルである。
まとめ
今回は、少し長文になってしまいましたが、近年出題されている用語ばかりです。
記事タイトルにも書きましたが…。
なるべく公共交通機関をご利用してください
理由は「二酸化炭素排出削減」
この1文を意識しておくと、何となくですが誤りの枝も正解の枝も想像しやすいかなっと思いますので、ぜひ問題集なのでチェックしてみてくださいね。