目次
劇場って見える距離とか角度って?
今回は、「劇場」でお芝居を見る時の距離の限界のお話しです。
この内容は、近年では二級建築士試験においても出題されているので、一級建築士・二級建築士問わず勉強したい内容です。
可視限界距離の数値を覚えていきましょう
可視限界距離って・・・。
上のイラストみたいに、こんなんせんでも見える限界の距離っていうことっ。(ざっくり過ぎますが・・・。)
ライブとかコンサートとかって、席が抽選だから前の方だったら「やったぁ~!」って喜んでしまうくらい嬉しいのは誰だってですよねっ♪。
ライブでメンバーと目が合っちゃった♪。
なぁ~んて、ものすごく遠い席なのに言っている人・・・きっと気のせいです(笑)。
出演者の表情や細かい身振りが見える生理的限度は15m
・・・なのですから・・・残念ですが・・・気のせいですっ。
ましてや、明るい舞台からみる客席の表情を見るなんて、もっと近くでないと・・・ですね。
ではでは、せりふを使う演劇だと生の声を聴きたかったらどれくらいが限界かなぁ~っと言うと22m。
うんっ、もう一回きちんと書いておこうっと。
身振りやせりふを主体とする演劇などは22m
この距離を第1次許容限度とも言います。
その第1次許容限度を突破した第2次許容限度もあります。
この第2次許容限度の数値を覚えておくことが、一級・二級ともに大切なポイントです。
あっ・・・ちゃんと書いておかないとっ(笑)。
一般的な身振りが見える限界は38m
オペラとかだったら身振りもあるから38mが限界なんでしょうねぇ~。
あっ、今さらですがこの距離って「舞台の中心」からの距離ねっ。
そこを引っかけて出てきたことはないけど・・・一応ねっ。
さぁ~、この数値を覚えましょう!。
・・・っとだけ言うのは簡単っ・・・んなもんっ、簡単に覚えられんわぁ~っと言う人っ。
・・・ちゃんと語呂合わせをご用意いたしましたっ♪。
可視限界距離のゴロ合わせ
まずは、ゴロ合わせのシチュエーションのイメージを。
急に、このいつなるサイトで寸劇が始まります(笑)。
ここは、とある劇場。
今日は、ママに連れられてボクは劇場に来たんだっ。
ママはボクに身振りが多いオペラを見ぃやぁ~♪っと言って連れて来てくれたんだけど、どうも、いまいちセリフが普通なんだなぁ~・・・。
でも、せっかくママが連れて来てくれて来たんだから、ボクはイイ子の表情で見ていたよ。
っと・・・よくわからん寸劇を入れてしまったんですが・・・。
今度は、この内容をイラストで書いてみました。
こんな感じでっ♪。
では、もう一度、今度は大切な部分だけを赤字にして書いてみますね。
ここは、とある劇場。
今日は、ママに連れられてボクは劇場に来たんだっ。
ママはボクに身振りが多いオペラをみぃやぁ~(38m)♪っと言って連れて来てくれたんだけど、どうも、いまいちセリフがふつう(22m)なんだなぁ~・・・。
でも、せっかくママが連れて来てくれて来たんだから、ボクはイイ子(15m)の表情で見ていたよ。
こんな感じで・・・。
可視限界距離をまとめてみると・・・。
- 出演者の表情や細かい身振りが見える生理的限度・・・15m
- 身振りやせりふを主体とする演劇など・・・22m(第1次許容限度)
- 一般的な身振りが見える・・・38m(第2次許容限度)
こんな感じで覚えてしまってはいかがですか?。
・・・覚えられたかなぁ~。
・・・どうかなぁ~。
よしっ、ではいくつか問題をやってみましょうね。
過去問題にチャレンジですっ!。
せっかく覚えたんだから一級・二級問わず問題を出してみますね。
二級建築士試験の平成25年度の問題より
オペラ劇場において、可視限界距離を考慮して、最後部の客席から舞台の中心までの視距離を35mとした。
二級建築士試験の平成23年度の問題より
オペラ劇所において、可視限界距離を考慮して、最後部の客席から舞台の中心までの視距離を48mとして計画した。
一級建築士試験の平成26年度の問題より
劇場の計画に当たり、台詞を主体とする演劇の見やすさを考慮し、可視限界距離を20mとして客席の配置を計画した。
じゃあ、次が最後の問題っ!。
一級建築士試験の平成21年度の問題より
台詞を主体とする演劇を上演する劇場の計画において、すべての客席から表情や細かな身振りを鑑賞できるように、最後部の客席から舞台中心までの視距離を40mとした。
まとめ
数字覚えられました?。
イイ子な顔をしながら「セリフ、ふつーだなぁ~」っと思っているボクちゃん、なかなかの子だなぁ~っと思いながら、ゴロ合わせを作ってみました。
商業建築の分野でも、「事務所」とか「劇場」はよく出題されるジャンルなんで、数値を中心にしっかり勉強していきましょうね。
おまけ
「建築作品.com」にも、一級建築士で出題された建物事例のブログにも「劇場」を書いていますので、一緒に読んでみてね。