構造

平成30年度一級建築士学科を自分勝手に分析してみることにした(構造_04)

平成30年度本試験分析構造4

初めて読む人は、こちらも読んでおいてくださいね。

https://itsunaru.com/prologu/

前回はこちら↓

https://itsunaru.com/kouzou03/

構造15(レベルA)

ここから4問が「鉄骨構造」からの出題です。

消去法としてでも解けた問題ですし、平成24年度の問題の誤りの枝が聞いていることが同じなので、正答率の高い問題だったのではないかと思います。

平成24年度の問題はこんな感じです。

ビードの長さが短い溶接においては、溶接入熱が小さく冷却速度が速いため、靭性の劣化や低温割れを生じる危険性が小さくなるので、組立溶接はショートビードとするほうがよい。

答えはバツ

ショートビードはしない方がいいですね。

構造16(レベルA)

こちらの解答の枝は、平成21年度に誤りの枝が聞いていることが同じなので、正答率が高いと思われますが、「枝1」と惑わされたかなと言う感想です。

ちなみに「枝1」はそのまんま平成27年度で正しい枝で出題されています。

ちなみに平成21年度の問題はこんな感じ

柱・梁に使用する材料をSN400からSN490Bに変更したので、幅厚比の制限値を大きくした。

答えはバツ

幅厚比の制限値は、材料の基準強度が大きいほど小さくなりますよ。

構造17(レベルA)

鉄骨構造の高力ボルトに関する出題でした。

解答の枝は、平成16年度に誤りの枝が聞いていることが同じ問題で出題されたこともありますし、また近年では、平成24年度に正しい枝として出題されているので、正答率が高い問題と思われます。

平成16年度の問題を載せておきますね。

一つの継手に高力ボルト摩擦接合と溶接とを併用する場合、高力ボルトの締め付けに先立って溶接を行うことにより、両方の許容耐力を加算した。

答えはバツ

溶接を先にしちゃうと熱で板が曲がって、しっかり高力ボルトが締め付けられないからね。

参考までにですが、同じ問題が二級建築士では平成29年度に出題されていました。

構造18(レベルA)

こちらは、平成28年度に誤りの枝で出題された問題がそのまま出題されたので、比較的正答率は高かったと思われます。

こちらも平成28年度の問題を載せておきますね。

「ルート1-1」の計算において、標準せん断力係数Coを0.3として地震力の算定を行ったので、水平力を負担する筋かいの端部及び接合部については、保有耐力接合としなかった。

答えはバツ

「ルート1-1」においては、保有耐力接合しないといけないよ。

構造19(レベルA)

土質や地盤に関しての問題でした。平成19年度の類似問題といった感じでした。

他の枝についてもそんなに難しくはない枝でしたので、消去法でも解けたのではないかと思われます。

日建学院のテキストには砂と粘土の比較表が記載されています。

構造20(レベルB)

土質柱状図を用いての基礎の計画に関する問題でした。

解答の枝については、平成29年度の正しい枝の類似問題かと思われます。

構造21(レベルA)

擁壁に関するイラスト入りの問題でした。

平成16年度に同じようなイラストが入っての問題が出題されていました。

まとめ

ざっと走りましたが、鉄骨関係の問題を作成した担当の方…いやっ、そんな人がいてるのかどうかはわからないですが、上手に過去に出た誤りの枝を少し言い回しを変えて、また誤りで出すという珍しいパターンだなぁ~っと思ってしまいました。

この記事の後半の地盤や擁壁関係については、少し過去問からの知識を上手に応用させた問題になっていたなぁ~っと思います。

今年、受験した人で3人ほどなんですが、「構造は、最初はすんなり答えが見つかったけど、20問目くらいから少し考える問題になってたような気がする。」って言うてたのを思い出しました。

それでも、手が出せないレベルではないのではなかったかなと思います。現にそのうちのひとりは、満点を取ってきていたのにはびっくりしました(笑)。