まずはじめに
平成30年度一級建築士学科を自分勝手に分析しています。
初めて読む人は、こちらも読んでおいてくださいね。
さぁ、今回からは構造の30問を勝手に分析してみたいと思います。
しばらくは力学の計算問題なので、実際に平成30年度の問題を持っていない人にとってはわかりにくいですが、ぜひ問題が手元にある時にでも計算してみてくださいね。
構造01(レベルA)
「全塑性状態時の応力」の計算問題でした。近年は応力度の問題が一級建築士も二級建築士も最初の1番目から出題されているなぁ~っという印象です。
今回の問題としては、平成25年度の過去問題が類似として似ているかな?ただ、計算の仕方などで考えると平成28年度の全塑性の問題が出来れば解ける問題です。
軸方向力Nが2つあるのがポイントだったかな?(たぶんっ)
構造02(レベルA)
片持ち梁の集中荷重のたわみと、単純梁の集中荷重のたわみの公式を覚えていれば解けた問題です。
すごくよく似た問題としては平成17年度に出題されているので、恐らく資格学校に通われてる方は、宿題やらテストやらでお目にかかっていると思います。
最近だと、平成23年度が集中荷重ではなく、等分布荷重での出題となっているのが出題されているのと、近年だとさらに梁の断面にも違いがあるので、それらに比べると今回の問題は難易度が低い問題だと思われます。
たわみとたわみ角の公式を覚えていたら大丈夫っ♪
構造03(レベルA)
スリーヒンジラーメンの応力の問題でした。
しかも平成22年度とほぼ同じ問われ方だったので、出来た方も多かったと思います。
静定構造物の一種であるスリーヒンジラーメン。ヒンジから右又は左のモーメントを集めるとゼロになる性質を利用して、全ての反力を求めてからゆっくりと何を聞かれているのかを考えて答えを導いてあげるといいと思います。
スリーヒンジラーメンはなんやかんやゆうても静定構造物です。
構造04(レベルA)
多層のラーメンのせん断力を求める問題でした。
最近はめっきり出てないんですが、これも資格学校に行っている方はお目にかかっていると思います。
平成29年度が類似問題?…とは、少し問われ方が違います。平成16年度に同じような問題が出題されていますが、最近の問題集での収録されている問題で言うと、平成24年度の5番目に出題されている問題が途中のプロセスが似ているかなっと言う、個人的な感想です。
参考までに日建学院のテキストには、例題問題として記載されています。
どこを聞かれているかはまず置いておいて、柱・梁それぞれのせん断力を求めて準備をしてあげたら、後はどこを聞かれても大丈夫っ♪
構造05(レベルA)
トラスの問題でした。
類似問題をしいて言うなら、平成25年度のトラスの問題でしょうか?
よく出題されるトラスの問題って「切断法」を使って解く問題がほとんどなのですが、今回は、「ゼロメンバー」「節点法」「トラスの十字の性質」を知っていれば、特に難しい計算も必要なく解ける問題でした。
二級建築士試験では平成22年度に類似問題が出題されていますが、かえってこちらの方が難易度が高いと思います。
ぜひ、何かの機会があれば一度やってみてくださいね。
別に「切断法」で解くこともでき、解き方はひとつではないですよ。
構造06(レベルA)
応力?の問題と言っていいのか、それとも単にモーメントの問題と言っていいのか?
平成27年度の6番目に数値は違えど、同じ問題が出題されていたのでこちらもラッキー問題だと思われます。
どこを支点にして浮き上がるかを考えて、モーメントの比率を出してあげること。
まとめ
一気に力学の計算問題の問題をまとめてみました。と言っても問題を持っていない方にとっては、なにかわからない記事になってしまいすみません。
ただ、来年の問題集とかを見ると、ランクがAではなくBとか、もしかしたらCになってるかも知れませんが、この6問についてはランクAと言い切りたいですっ。
まず、第一にどれも計算が短いっ。計算ミスをするような長い計算はなかったです。
それと、これも勝手なジンクスですが、地震があった年の構造の問題は簡単だなと思っています。都市伝説級の考えですみませんっ。
だからと言って、地震が起こればいいなぁ~なんてことは、決して思ってはいませんが…。
力学の問題は、そんなに応用問題を作りにくいと思っています。まずは「苦手意識を持たない」、これが一番大切なことですね。