引き続き「銀閣寺」への旅です。
前回の「金閣寺」への旅の続きです。
鹿苑寺舎利殿(ろくおんじしゃりでん)は金閣寺京都の世界遺産「金閣寺」への旅です。
鹿苑寺舎利殿の参考画像
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サク
そうなんだよねぇ~。足利義政が建てたんだけど、おじいちゃんに当たる足利義満が金閣を作って呼ばれているのを対象に銀閣って呼ばれているんだよ
サク
地味ってぇ~。せめて”わびさび”と言ってもらえると…わびしくて錆びていくはかなさの中に人の心を落ち着かせるような美しさがサクラには、わからないかなぁ~
サクラ
そう言われるとそうだけど…実際、足利義政の奥様はすごく財テクでお金を持ってたんだけど政治に興味がない旦那さんには、この別荘にしようと思ってた建物を建てるのにお金を出資してくれなかったとかっていう話しだよっ。
※諸説あり
サク
えっ!そ、そうなんっ…(何気にサクラって歴史が得意だなぁ~)
サクラ
まぁ~、そうは言われているけど足利義政って趣味が多すぎて、高級茶器コレクターだったり、華道とか絵画とか、水を使わずに山と渓谷を表現した枯山水の庭園を作ったり、めっちゃお金のかかる遊び事もしてるからなんだかんだと言って本当のところはちょっと奥様に出してもらってるとかどうかわからないけど、この人のおかげで文化が栄えたんだろうねぇ~。(この文化を東山文化と言います。)
サク
政治には興味がなく争いごとにも無関心という、超草食系将軍だったから応仁の乱という長い戦の時も、家出をしてこだわりの家づくりを頑張ったから銀閣寺があるんだね。中でも東求堂の中にある堂仁斎というお気に入りの部屋は四畳半の生みの親ともいわれているんだよ。まぁ茶室なので、違い棚や付け書院もある豪華な茶室なんだけどね。こうやって日本の伝統文化を作っていった人だからすごいよねぇ。
サクラ
そう思ったらサクの言う通り、わびさびっていうものがちょっとはわかってきたっ!義政みたいに美意識を高めるためにも好きなことをしなくっちゃねっ♪ねえねえ、サク~っ!、銀閣寺と同じ時期からあるお蕎麦屋さんが近くにあるからこのあと食べに行こうよぉ~!
サクの建築士試験合格のためのポイント
この別荘(山荘)のために建てようとした東山殿は、足利義政が完成を見ることなく亡くなってしまったのですが、あらゆるところにこだわっているので、将軍というよりは建築家が合ってたのかもしれませんね。
試験では銀閣寺単体では、義政のお気に入りの部屋、東求堂の中にある堂仁斎がよく出題されています。
違い棚と付書院を持つ四畳半の部屋が書院造りの源流と言われています。
お茶を飲むと言う習慣もこの方から始まっています。
平成27年には茶人とその建物に関しての出題がされていますので、この次の記事ではそのあたりを書いていこうと思います。
しかし、この独特の「わびさび(侘び寂び)」という表現。英語では何と表現するんだろうと思ったのですが…わかりませんでした(苦笑)。
ちなみにWikipediaではこう書いていました。
「侘び」…貧粗・不足のなかに心の充足をみいだそうとする意識
「寂び」…閑寂さのなかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ
「日本の美意識の1つ。一般的に、質素で静かなものを指す」とも書いていましたが、このように義政はこのように日本の建築と文化に大きく貢献したんですね。
サクラのおすすめのお土産♪
義政があまりにも政治に無関心なもんだから応仁の乱が勃発して…って、歴史をまだまだ語りたい気持ちはあるけど建築士の試験には関係ないのでこの辺で(笑)。
では、おすすめのお店を(…ってこれも建築士試験関係ないかぁ~)。
今回は「本家尾張屋のそば菓子」を。
サクラ
さっき食べに行こうよぉ~っと言ってたお蕎麦屋さんのことだよ♪
あの京都が焼け野原になった応仁の乱を経験しているという古いお店。
もともとそばは今のような麺で食べる習慣がなくお菓子から始まったそうです。
麺のお蕎麦の発祥は信濃国ともいわれていますが、京都から伝わったのかもしれないとも言われているので、ぜひ銀閣を訪れる際には少し離れていますが、立ち寄ってみてくださいね。