目次
さっ、今回は最終回です
計算問題の話しとしては、前回の続きです。
☞前回の記事一級建築士試験で出題される不静定ラーメンの問題(3)
今回で最終回となりますのでもう少しお付き合いをよろしくお願いしますね。
もう一度、今回の問題を載せておきます
前回の問題では「柱と梁のせん断力まで計算しました」ね。
③:水平力の計算をしましょう
【2階の床レベルに作用する水平荷重の130kNの式】
117.5+225+117.5=460kN
460kN-330kN(屋上の床レベル)=130kN
④:各軸力と反力を求めましょう
て、事で今回の記事の”キモ”はここなんです!。
ちょっとわかりやすく理解するためにせん断力の方向を分解して書いてみますね。
【真ん中の軸の反力233kNの根拠式】
下向きの力=88+160+118=366kN
上向きの力=32+59+42=133kN
下向きの力366kNから上向きの力133kNを差し引くと下向きの力233kNとなり、これが反力となります。
では、新しくもう1問
そうなんですっ!。
この問題は最初から剛度が計算されて剛比が親切に書いてくれているんです。
全く同じ梁であるのなら、前の問題のように「短い柱がお兄ちゃん」ってな感じで剛比を考えたらいいんですが、そうじゃない場合もありますもんね。
で、今回はすでに剛比を書いてくれているという親切バージョン♪。
まっ、梁の骨密度が違うっていうイメージくらいで考えたらいいと思います(笑)。
(厳密的な考え方は少し違いますが・・・。)
では、文章問題にチャレンジ
平成26年度の一級建築士の出題です。
純ラーメン構造の中高層建築物において、地震時の柱の軸方向力の変動は、一般に、外柱より中柱のほうが大きい。
「中柱は、左右の軸力で差し引きされるされるから軸方向力の変動は小さくなっちゃうからね♪」
※オリジナル問題は少しパワーバランスのおかしい問題になっていので、あまり気にしないでね(苦笑)。
まとめ
この不静定ラーメンの計算問題は、平成30年度の構造問題のNO.4で出題されています。
そのあとの同じくNO.7の文章問題も解いてみるといいかも知れませんね。
☞関連記事平成30年度一級建築士学科を自分勝手に分析してみることにした(構造_01)
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この不静定ラーメンの問題を見た時はぜひ・・・。
この女の子が出てきて「準備をすること」を忘れずにねっ♪。