一級建築士で出題されます
「マネジメント」つまり「管理」の出題が多いですねぇ~。二級建築士では出題されないので、一級建築士ならではの問題です。
「マネジメント」とひとことで言っても、「品質」「環境保全」「建設」と色々なジャンルからの出題ですし、なんといっても言葉がアルファベットで書いてたらもぉ~・・・(困)。
覚えなきゃいけない用語を少しずつでも記事に出来たらと思っています。
覚えておく要点
PFIとは?
PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ:Private Finance Initiativeの略)
一級建築士平成20年度に用語の説明として出題されています。
PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)
国や地方公共団体の事業コストの削減や、より質の高い公共サービスの提供を目的として、公共施設等の建設、維持管理、運営等において、民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う手法
「この説明の中の”民間の資金”ってところがポイントだよ。」
民間資金や人材、経営ノウハウを活用してより良い公共サービスをみんなに提供できたらいいなぁ~。
そして、収益の生み出せる場所にもなって、建設中や出来上がってからも税金が発生するので、みんなにとっていいことだよってことで、平成11年にPFI推進法(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律)が制定されたんです。
例えば、公園を作ろうとします。そこに民間業者が参画し、効率よくかつ効果的な公共サービスを提供し、市民が楽しくなる公園が出来たらいいですね。
我が国で初めて体験型総合公園→横須賀市営公園「長い海の手公園・ソレイユの丘」
ボート、キャンプ場、お風呂もあって楽しそう~♪
運営方式は?
PFI方式を実施するための代表的な事業方式は、3つあります。
- BOT方式
- BTO方式
- BOO方式
とりあえず「B」はBuild(建設)のことね。
「T」はTransfer(譲渡)のことね。
あとは…「O」がふたつあるんだよなぁ~
BOT方式
BOT(Build→Operate→Transfar)の略 (※あえて矢印を入れてみました)
建設→運営→譲渡
しばらく民間事業者(PFI事業者)が運営するとノウハウも持っているし、実力を発揮してくれてるし、ある程度運営してもらってから、期間満了後に行政に移管しようとする方式です。
BTO方式
BTO(Build→Transfar→Operate)の略
建設→譲渡→運営
さきほどのBOT方式とは、譲渡と運営のフローが逆になっていて、施設の完成直後に所有権を移転し、民間事業者が維持管理及び運営を行っていきます。
BOO方式
BOO(Build→Own→Operate)の略
建設→所有→運営
あっ!「譲渡」(T)が消えちゃった!
民間事業者が建設し、運営もしますが、行政に移管は他の方式と違って行いません。
まとめ
本当は、もっと関連の用語はあるのですが、少しずつ少しずつ記事にしていこうと思います。一見、難しい言葉も並んでいますが、イメージ出来ればなかなかわかりやすい範囲かと思いますので、食わず嫌いにならないで、問題集で確認してみてくださいね。
おまけ
ちなみにPFI事業で先ほどリンクを貼った横須賀市営公園「長い海の手公園・ソレイユの丘」は、BOT方式とBTO方式の2つ方式の取り組みを取り入れました。