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請負契約の基本となります!
請負契約の書類よりは、その契約の内容となる「工事請負契約約款」についての出題の方が多いのですが、受験する人の中には請負契約に携わったことがないという方は、想像しにくい部分もあるかと思って。
まず今回は、「契約書類」をまとめていきますので、一級建築士・二級建築士の試験にはほぼ毎年の出題となりますので確実に取っていきましょうねっ。
覚えておく要点
請負契約の締結にあたって
請負契約は、建築主と請負者の両当事者が契約書に記名・押印することによって成立されます。またその際には、お互いに1通を保有します。
請負契約書に記載する内容
工事名や工事場所、工期、請負代金額、支払方法は、逆に書いてないと「どこで工事するねんっ」とか「いつまでやねんっ」とか「なんぼやねんっ」っとついつい関西弁で突っ込みたくなる内容なので、想像できるかと思います。
その他には、色々な書くべき項目があるのですが、一度法令集を開いて見てください。
「建設業法第19条」建設工事の請負契約の内容の条文の第1項に、記載されています。ちょっと今、開いて確認してみましょうかぁ~♪
確認しましたかぁ~?いやいやっ、電車の中やしぃ~とか布団の中やしぃ~っていう方もいてるだろうな…。
二級建築士試験の平成28年度の問題より
請負契約書に記載を要するのであれば〇です。
主任技術者又は監理技術者の氏名及び資格
「建設業法第19条第1項に記載されてないので要しないよ。」
工事請負契約約款とは?
契約内容の細かい部分の内容を取り決めたものです。ここからの出題が多いですねぇ~。
設計図書とは?
建築基準法第1条第1項第十二号の用語の定義の条文に「設計図書」が記載されています。
建築物、その敷地又は第88条第1項から第3項までに規定する工作物に関する工事用の図面(現寸図その他これらに類するものを除く)及び仕様書を言う。
と定められています。
「設計図」は、工事内容を示す書面のことです。
「仕様書」は、図面には表わされない工事の仕様を文書や図・表にして示したものです。
大きく分けて次の4つがあります。
- 標準仕様書(共通仕様書とも言う)
- 特記仕様書
- 現場説明書
- 質問回答書
特に、現場説明書と質問回答書は見積要領書に含まれて、こちらも設計図書になり、発注者が現場説明等において施工者に配布する資料となります。
そして、次にこれら設計図書の優先順位を覚えていきましょう。
…の前に!。こんな問題が出題されていますので、先にやってみましょう!
一級建築士試験の平成23年度の問題より
特記は、標準仕様書と異なる事項や標準仕様書に含まれていない事項について、質問回答書、現場説明書、特記仕様書及び図面において指定された事項をいう。
「まぁ、そのまま定義となるので覚えておきましょうね。」
設計図書の優先順位
質問回答書>現場説明書>特記仕様書>設計図(図面)>共通仕様書(標準仕様書)
という事で、ゴロ合わせの紹介でした♪(笑)。
設計図に含まれないもの
「現寸図その他これらに類するものを除く」となっているので、次のものは含まないです。
- 現寸図
- 施工図
- 見積書
- 施工計画書 等
その他の必要な書類
- 請負工事代金
- 施工計画書(出来高算定や工程表などを添付します。)
まとめ
契約書類をまとめておきますね。
- 請負契約書(表紙)
- 工事請負契約約款
- 設計図書
- 設計図(現寸図その他これらに類するものを除く)
- 仕様書(標準仕様書・特記仕様書)
- 見積要領書等(現場説明書・質問回答書)※(現寸図その他これらに類するものを除く)
- 請負代金内訳書
- 施工計画書(出来高算定・工程表)
…あかんっ…まとめたら…余計にわかりづらくなった気がする…。
・・・ごめんっ。
どうぞご自身の問題集をして確認してみてくださいね。