交通計画の種類
今回のテーマは、二級建築士でも一級建築士でも「計画」で出題される「交通計画」について。
まず、大きく分類するなら「歩車分離方式」か「歩車共存方式」かってこと。
つまり、「車」と「人」が「分離」しているか「共存」しているかって事ですね。
歩車分離方式
まずは「歩車分離方式」ですが、イメージでわかりやすいものが、最近ではすっかり外国人の観光スポットとなった渋谷のスクランブル交差点。あの信号は、まさしく「歩車分離方式」の信号とも言えますね。
一度に3000人くらいの人がぶつかることなく、斜め方向に行きかうっていうのが圧巻みたいで、カフェなどで上から見下ろすと
どうやっても人と車が出会うことのない運命とかいうかなんというか…。
歩車分離方式をラドバーン方式といいます
「歩車分離方式」を「ラドバーン方式」というのですが、アメリカのラドバーン地区で設計されたところから名前がきていまして、大阪だったら「千里ニュータウン」が有名ですね。(1級建築士の試験的には千里ニュータウン=「近隣住区方式」も合わせて覚えましょう)
「歩車分離方式-覚え方」歩行者と車が分かれる方式を(ラド)…バーンっ!っと分かれることを「ラドバーン方式」とも言い、
分かれる手法としては思わず、車をクルっとUターンしちゃうクルクル「クル・ド・サック」の袋小路に端部がなっていて、
歩行者専用道路とは別に設けるため分離され、ここで子供がボール遊びをしても安全だし、住宅群のまとまりも構成しやすいです。
ペデストリアンデッキ
「ペデストリアンデッキ」って言葉を聞いたことないなぁ~っていう方いてます?
そもそも「ペデストリアン」とは日本語では「歩行者」という意味で、こちらも歩車分離を図った立体的な歩行者専用道路でして、言葉は聞いたことなくても実際に歩いている人は多いかと思います。
実は、「ペデストリアンデッキ」好きでありまして…(笑)。
昔、品川駅のペデストリアンデッキを見た時、「おぉ~、すごいぃ~!」っとなって田舎もんのように感動して以来、他の駅でも見た時はついつい歩いてみたくなるんです。
先日も、新大阪駅とか三ノ宮駅でも思わず歩いてみながら、よくこんなん後から作れるなぁ~っと感心してしまいました。
まぁ、(雑い言い方ですが)歩道橋のすごいバージョンとイメージしておくといいですね。
歩車共存方式
「歩車分離方式」に対して、次は「歩車共存方式」。
「歩車共存方式-覚え方」歩行者と車を仲良く共存させる方式。ボンっとぶつからないように「ボンエルフ」という生活道路で、オランダ語では「生活の庭」と意味があります。ボンっとぶつからないようにするためには、路面を部分的に盛り上げて、
ジャンプ…じゃないやっ「ハンプ」があり、
車の速度をわざと落とすように電柱が少し内側に入ってたり花壇があったりで、蛇行運転の試験…じゃないやっ、「シケイン」を設けたりしています。
まとめ
まぁ、なんやかんや書きましたけど…。
- 歩車分離⇒ラドバーン
- 歩車共存⇒ボンエルフ
まずは、ここから覚えて問題をしてみましょうね。