建築士の試験で病院はよく出題されます
建築士試験においての公共建築で「病院」はよく出題されています。
本当は、もっと基本の部分から書けばいいのに、今回は「手術室」をピックアップして書いていきますね。
最近、医療系ドラマが人気ありますねぇ
あんまりテレビを見ない方なので、詳しくは知らないんだけど医療系のドラマで人気の俳優さんが手術をしたりするシーンをよく見かけます。
出来れば、手術室まで向かう動線がみたい(笑)。
どうしても、一般の人が簡単に入ることのできない「無菌ゾーン」に手術室はあるので、せめてドラマの中ででもチェック出来たらいいんだけど、テレビ観るより勉強、勉強っ♪
↑病院の手術室までのゾーニングの一例です。
SPD部とは
上のイラストにも書きましたが、「中央材料部」・「サプライセンター」の事。
SPDとは…
Supply(供給)
Processing(処理)&
Distribution(流通)
つまり、病院で使う器具とか、ガーゼ、注射器、薬品等の物品を管理して供給する部門のことです。
大体のものが病棟で使うものが多いんだけど、でもちょっと想像してみてっ!。
手術室で使う必要なものを取りに行って手術室に向かうまでの動線…さっきのイラストにも書いたように、無菌ゾーンの手術室に持っていきたいものなんだから、滅菌材料が必要な訳ですよね。
という事は、病院を計画する際には「病棟部とSPD部」の関係よりも「手術室とSPD部」の関係の方が重要視されるって事がイメージできますよね。
そこで、一級建築士平成17年度の出題の問題をしてみましょう。
総合病院の中央材料室は、手術室との関係を重視して配置する。
手術室を計画する上でのポイント
やっぱり「無菌ゾーン」だから手術室は端っこにあることが多いかなぁ~。
もう少しカッコよく表現すると「追加交通のない独立したところ」。
手術室の数は、50~100床に1室。(←これ暗記ねっ)
他にも、面積とか天井高とかあるけれども、ドラマとか見てても正方形に近い手術室がよく出てきますね。
そうそう、壁なんだけど医師や看護師たちがリラックスして(ちょっと表現おかしいけど)手術が行えるよう、そして血液の赤色の捕色でもある淡い青緑が壁の色などに使われていたりいますね。
ちょっとグリーンがかっているけどこんなイメージ♪
あとは、床の仕上げは耐水性のあるもので、ちょっとの静電気とかでも機器のトラブルになると危ないので防爆伝導床として計画をしましょうね。
ここでちょっとややこしいんだけど…。
X線撮影室の床材について
平成20年度二級建築士にこんな問題が出題されています。
X線撮影室の床材には、伝導性のものを使用した。
「電気的に絶縁性のあるものを使用してね。」
まとめ
手術室については、「無菌ゾーン」の中にあるというイメージを持つといいかなっと思います。
天井高さや面積は具体的な数値は出題されたことがないので、省略しましたけど、まあまあ大きいのはイメージがついていると思いますので、余裕がある方はお手元のテキストで確認したりするといいですね。
あとは、医療系ドラマやドキュメンタリーの中での病院のシーンがあると、建築士試験においての目線で見ると気づくところが結構ありますよ♪