一級建築士受験の方からこんな質問がありました。
「施工の科目が苦手なんです。実務でも見たことないものばかりだしぃ~。セメントミルク・・・?。そんなん言われたってイメージつかないしぃ~。覚えなきゃ仕方ないっていうのはわかるけど・・・。」
なんていう事をよく聞きます。
その気持ち・・・わかるでぇ~!。
でもな・・・覚えるしかないねんっ。
苦手な科目ほど覚えなしゃあないねんっ。
んっ?。この言葉・・・前にも書いたような・・・。
前にも同じ事を書いている記事☞【相談】苦手な一級建築士の環境設備・・・どうやって勉強したらいいの?
だけど、それで終わらないのが「いつなるブログ」。
施工は施工で、こんな気持ちで勉強してみませんか?。っとアドバイスをしてみたいと思います。
いつもながら、この勉強法に名前を付けちゃいます(笑)。
ツッコミ勉強法
ツッコミ勉強とは?。
「ツッコミ勉強法ってなんやねんっ!」と早速つっこまないでくださいね(笑)。
個人的には、よほどでないと大きな建築物の設計には携わっていないです。
なので、一級建築士試験で出題される山留め工事とか杭工事ってみたことないものばかり。
なんやねんっ、釜場工法ってぇ~!。
・・・って、知るかい!ってつっこむ勉強方法ではないですからね(笑)。
少し、今回は珍しく1問4枝をまるっと問題を載せてみたいと思います。
平成25年度の一級建築士の問題より
【問題】土工事及び山留め工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1、土工事において、ボウリングの発生が予測されたため、掘削場内外の地下水位をウェルポイント工法によって低下させた。
2、仮設地盤アンカーの引張材については、緊張・定着装置を取り付けるために、1.5m程度の余長を確保して切断した。
3、山留め工事において、水位の高い軟弱地盤であったので、場所打ち鉄筋コンクリート地中壁を採用し、構造上の検討を行ったうえで、この地中壁を建築物の一部として利用することとした。
4、粘性土の地盤における鋼矢板による山留めの撤去において、鋼矢板の抜き跡については、周辺への影響を考慮して、その地盤の粘性土により埋め戻した。
適当に選んだみた1問なんですが、よくよく見ると問題の最後の言葉が「~した。」っとなっているのが多いんです。
逆に他の科目と違って「~しなければならない」とか「必ず」と言う言葉が、非常に少ないのがこの「施工」という科目なんです。
って、ことは問題の中のような工事を「した」っていう問題なんだし、4枝のうちの3枝については・・・。
「~した」ってことについては・・・。
「うんうん、したらええんちゃうん~♪」っと寛容な気持ちで読んであげたらいいんです(笑)。
ただ、キーワードはしっかりと押さえながらねっ・・・。
でっ!。
「そんなんしたらあかんやん~!。」
っと言うのに、出会ってしまったら・・・。
「なんでやねん~!」っと、突っ込んであげてください(笑)。
まぁ、結局覚えなあかんもんは覚えなあかんねんけど、そんなに「実務でやってへんしぃ~!」って思わなくてもええんちゃうかなぁ~っと思ってもらえたら(笑)。
さきほどの問題に少し赤字でキーワードと、心のツッコミを入れてみたいと思います。
1、土工事において、ボウリングの発生が予測されたため、掘削場内外の地下水位をウェルポイント工法によって低下させた。
(心の声)砂質で起こるのがボウリングで、防止がウェルポイントやからええんちゃうん~♪。
2、仮設地盤アンカーの引張材については、緊張・定着装置を取り付けるために、1.5m程度の余長を確保して切断した。
(心の声)引張材は、1.5mくらいの予長をもたせて切ってええんちゃうん~♪。
3、山留め工事において、水位の高い軟弱地盤であったので、場所打ち鉄筋コンクリート地中壁を採用し、構造上の検討を行ったうえで、この地中壁を建築物の一部として利用することとした。
(心の声)利用してええんちゃうん~♪。
※何かしら誤りの枝が出てきたら、その時にキーワードチェックをしてもいいくらいです。
4、粘性土の地盤における鋼矢板による山留めの撤去において、鋼矢板の抜き跡については、周辺への影響を考慮して、その地盤の粘性土により埋め戻した。
(心の声)粘性土で埋め戻したら・・・。
あかんやん~っ!
なんでやねん~!
そんなんしたらあかんやん~!。
砂に変えるとかせなあかんやん~!。
間違いを見つけた時は、思いっきりいっぱい突っ込んであげてください。
突っ込めば突っ込むほど・・・そうすると、覚えるかなぁ~(たぶんw)。
①つっこみ例-その1-
こんな問題っていかがです?。(平成21年度の一級建築士の問題より)
山留め壁の施工において、掘削後の周辺の地盤や構造物への影響を少なくするため、山留め壁の剛性及び止水性が比較的優れているソイルセメント柱列壁工法を採用した。
(難しいことはわからんけど・・・)したらええやんっと、つっこんであげてください(笑)。
と同時に、覚えておくポイントは・・・。
「ソイルセメント工法最高やんっ!。」
これだけ覚えておいたら何とかなるもんなんです(ホントホント♪)。
ちなみに、RC地中壁工法もええねんけど、ちょっとコストかかるんがなぁ~残念なところやねんなぁ~・・・。
これくらい思っておいたら、とりあえず何とかなるもんです(ホントホント♪)。
②ツッコミ例-その2-
では、もう1問だけ(平成25年度の一級建築士の問題より)
標準貫入試験の結果から得られたN値により、粘性土の地盤の内部摩擦角や相対密度を推定した。
なんでやねん~!
わかるかいぃ~!
砂やったら色々わかるけど粘土やったら硬いか柔らかいかしかわからんやんっ!。
そんな感じでざっくりと覚えておく・・・結構、「施工」って科目は、こういう考え方も必要ではないかと思っています。
まとめ
とりあえず「施工」が苦手な方は、この「ふ~んっ、したらええんちゃう?」とか、「こんなんしたらあかん~!」っとかツッコミを入れてあげながら勉強していくといいかなっと思っています。
要は、大切なことなんでもう一度書きますっ!。
たいていの問題は・・・。
4枝のうちの3枝は、したらええんちゃうん~!っと問題で構成されています。
(※二級建築士の場合は、5枝のうち4枝ねっ。)
それぐらい気楽な気持ちで勉強したらいいっていう事。
ダメなのは、「実務でやったことないしぃ~!」とか「覚えにくいししぃ~」っで勉強の時間を「施工」に費やさないことです。
まずは、問題が解けるようになってから、おおまかな幹を作ってから少しずつ周辺知識を付けて行った方が効率的だと思いますよ。
以前書いた「植樹プロジェクト勉強法」も参考にしてみてくださいね。
関連記事☞【相談】苦手な一級建築士の環境設備・・・どうやって勉強したらいいの?
もっと簡単に書くと・・・。
気楽に勉強していきましょう!って事。
建築士の試験での最終科目の「施工」。
ここが苦手意識あれば、本試験では最後までドキドキしちゃうから、苦手意識がなくなれば、本試験では全体の緊張感も薄まるので、ぜひ気楽な気持ちで立ち向かってみてくださいね。