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人間の行動特性の勉強強しましょう
今いる、この建物で・・・。
火事が起きたら・・・。
地震が起きたら・・・。
・・・どうする?
・・・どうする?
いやっ、とりあえず逃げなきゃ!。
そういやっ、私も昔・・・夜中寝ている時に裏の家が火事になって、両親にたたき起こされた時・・・。
私は、とりあえず高そうなコートを着て逃げ、父親は小銭の入った貯金箱、弟はゲーム機・・・そして、母親はなぜか重たい金魚の水槽を持って外に出ていました(笑)。
・・・人間って、とっさの時には何をするか自分でもわからないものですね。
今回は、そんな避難時の人間の行動特性についてのブログです。
何で人間の行動特性を勉強しなきゃいけないのか?
一級建築士試験では、人間の行動特性について出題されたことがあります。
何で、建築士が勉強しなきゃいけないの?。
それは、人間は何か緊急事態になった時、瞬時に理解することが困難であり、そして常識的な判断や行動が取れず、悪い結果になってしまう場合もあるんです。
私の火事の時みたいに、笑い話しになるようだったらいいんだけど、この時ですらどうしていいかわからず、外に出た時は、家族はなぜかそれぞれが思いついたものをひとつだけ持って逃げたのは、多少なりともパニック状態だったんだと思います。
少しでもパニックになったとしても、建物の避難計画をする上で工夫することも出来るので、人間の行動特性を知り、設計することは大切なことだから出題されるんだろうなぁ~。
知っているだけでも興味深いことなんで、どうぞ最後まで読んでみてくださいね。
人間の行動特性の色々な種類
帰巣性
帰巣本能があるのは、蜂やら蟻だけではないんですね。
人間はパニックになった時に、もと来た道を引き返そうとしたりするのを「帰巣性」と言います。
うんうんっ、これは気持ちがわかるっ・・・。
パニックになっているのに、知らない方へ逃げるのんって何か勇気がいりますもんね。
日常動線思考型
これも帰巣性と似ているのですが、普段から日常動線として使っているところに逃げたくなる気持ちはわかります。
なんというか、無難な選択をしてしまうと言うか・・・。
向光性
指光本能ともいうべきでしょうか・・・。
「光の射す方へ」なんて、ミスチルの曲のタイトルのように書いてしまいましたが(笑)、これもひまわりだけではなく、人間も明るい方へ逃げたくなる気持ちはわかります。
本能的危険回避性(退避本能)
煙とか火があったら、そこから遠ざかりたくなる気持ちわかりますよね。
目の前にゴキブリがいて、逃げたら飛んで追いかけられて来てから・・・超苦手になりましたが・・・それは・・・関係ない話しかぁ~。
追従性(追従本能)
2通り逃げるところがあったら、多くの人が逃げる方向に付いていきたくなる気持ち・・・わかりますっ。
なので、誰かが「あっちに逃げろっ!」と大声で言えば、多くの人が付いていくことでしょう。
そうやって普段からの避難訓練とかって大切なんですが、そう思うと私の家族はみな・・・バラバラでした(笑)。
左回りの法則
これが、今回の中で一番興味深いなぁ~。
左回りが精神が落ち着くらしいですよ。
一説には、右手右足の筋肉バランスの関係とも言うけど、風水とかでも言われているから、個人的には、地球の自転の関係かなっとも思っています。
なので、避難階段は降りる時に左回りがいいとされているんですね。
関係ないけど、例えば、お客さんの回転を早くしたい回転寿司のレーンは右回りやし、ジェットコースターとかお化け屋敷もドキドキを増すために、確かに右回りが多い・・・。
逆にゆったり買い物をしてほしいスーパーマーケットとかは、左回り動線がいいって言うのも聞いたことがあるけど・・・地球の自転の関係かどうかは・・・知らないっ(笑)。
その他の行動特性
他には、ついついまっすぐ逃げたがるとか、近くの階段で降りたくなるとか、きっと冷静な判断をする前に、「その場から逃げたくなる」本能が働いてしまうんでしょうね。
そんな人間行動特性を活かしながら、避難計画をしていることは、とても大事な事だなぁ~っと思っています。
では、最後にこれらを踏まえて問題をやってみましょう。
一級建築士試験の平成22年度の問題より
避難経路の計画においては、「日常使用する動線を使って逃げようとする」、「明るい方向や開けた方向へ向かう」等の避難行動特性を利用した計画とすることが望ましい。
うんっ、正しい枝ですね。
建物で人の命は救えるっと言ったら大げさかも知れないけど、こうやって知って工夫するのは、建築士として重要だから出題されるんですね。
おまけ
いつ何があるかわからんけど、玄関先に置いておくだけでも意識できるかなっと思って、最近買った防災グッズ。
去年は、台風とかで急に停電になって、「落ち着けぇ~」っと思って、照明のスイッチを普通につけに行くという、「日常動線思考型」の動きをしてしまい・・・。
そして、マンションで一人暮らしの人が心細いかと思い、その部屋に向かおうと、エレベーターのボタンを何回押してもつかず・・・。
落ち着いているようで、きっと「日常動線思考型」に書いた通りの行動をしてしまいました。
慌ててたんでしょうね・・・。
今では、防災グッズを見ることで「いざと言う時は冷静になろう!」っと心掛けています。
こんな小さいのんだけど・・・いざとなったら今度は冷静に行動しますっ!。