建築士試験の勉強法

平成30年度一級建築士学科を自分勝手に分析してみることにした(構造_02)

初めて読む人は、こちらも読んでおいてくださいね。

https://itsunaru.com/prologu/

前回はこちら↓

https://itsunaru.com/kouzou01/

構造07(レベルA)

「地震力」に関する問題でした。

全く同じ問題は平成10年度に出題されているのですが、地震力はよく出題されていますし、平成30年度の問題№4の計算問題の枝1の「2階に作用する水平荷重P1」を求める計算も同じような事を問われています。

問題を手に持っていない人はすみませんっ。

2階に作用する水平荷重P1と言うものは、1階の梁のせん断力の和を計算しているのですが、実際には屋上に作用する水平荷重P2が含まれているために、純粋なP1と言うのは、P2を差し引いたものになると言う訳です。

ホンマ、問題を手にしていない人はすみませんっ!。

この問題で言うと、問題№4の枝1の計算式は、100+100-60-60=80(kN)と言う訳なんです。

ねっ、その上の水平荷重も負担しているのがわかるでしょ。

つまり、今回の問題は「その層の…」ではなく、「その層より上の…」が正解でした。

詳しくは、日建学院の構造のテキストのP156でイラスト付きで載っているので、持っている人はチェックしてみてください。

構造08(レベルA)

「積載荷重」に関する問題でした。

積載荷重については、法規の問題でも出題されますので表を目にしていますよね。(建築基準法施行令第85条)

平成30年度の法規の問題で№11番でも積載荷重が解答の枝として出題されていましたね。

https://itsunaru.com/houki04/

積載荷重の計算対象となる部分の大小関係は確かに最近、出てなかったなぁ~。

平成24年度以降は出ていなくて、平成25年度以降から二級建築士でよく出ていましたので、今は二級建築士の定番問題となっていましたが、今回は久しぶりに一級建築士で間違いの枝として出題されました。

法規の絡みもあるし、恐らく出来た人は多いと思われる問題です。

構造09(レベルB)

レベル的にはBと判断しておきます。理由は後にするとして…。

まず、解答枝の問題自体は平成27年度の過去問題でした。

風による水平力に対して必要な耐力壁の量は、建築物の階数及び床面積に基づいて算定した。

地震力→床面積

風圧力→見付面積

まだまだ、この範囲においてはポイントはありますが、この問題についてはここを抑えておけば大丈夫だったと思います。

知らなかったぁ~!って言わさないですよっ!

だって、平成30年度の法規の問題№13では、計算問題が出ているんですから。

それも知らなかったぁ~!って言う人、一級建築士では最近、どの科目においても「木構造」は出題されているので、ぜひ「木造」を好きになってくださいね。

それよりも…なんですっ!

今回の問題構成では、枝1を自信を持って選べなかった人が、引っ張られた枝があるんです。

それは「枝3」なんですっ!

最初、この問題を見た時に自分では「間違いの枝が2つある!」っと思ってしまったくらいです(苦笑)。

ちなみに、この「枝3」は、まあまあの新規問題でした。

恐らくなんですが、平成26年度の問題と似ているのですが、よく読んで少し頭の中にイメージしてみると聞いていることの違いがわかると思います。

片面に同じボードを2枚重ねて釘打ちした耐力壁の倍率を、そのボードを1枚で用いたときの耐力壁の倍率の2倍とした。

この問題は、誤っている問題なのですが、ぜひ平成30年度の問題と見比べてみてくださいね。

構造10(レベルA)

最近では、ド定番の「壁率比」の計算問題。

相変わらず何のひねりも加えずに問題が出題されていました。

選択枝の中に「0.8」という数字が、入っているのですが何と引っかけているのかもわからず…。

最初の問題にもヒントとなる公式も書いてくれているので、これはキチンと得点していく問題だったと思います。

まとめ

木構造に関しては、実務で行っている人にとっては簡単な範囲での出題だったと思われますが、携わっていないと複雑に感じてしまうと思います。

法規も施工も出題される範囲なので、特に構造の出題は、法規と関わってくる出題が多いので、合わせて勉強すると理解も深まるかと思います。