今回はフランク・O・ゲーリーについて
ザハ・ハデット氏と同じく脱構築主義(デコンストラクティビズム)であり、こちらは先駆者でもあります。
あの、雑に言うと斜めってたりグニャってたりするイメージのデザインの事ね。
ザハ・ハデット氏は、こちらの記事に書いています。
ザハさんもゲーリーさんも試験に出そうって友人が言うもんだから…はっ!、もしかしてその人も…脱構築主義!?
覚えておく要点…の前に
いつもの「覚えておく要点」の前に、まずはフランク・O・ゲーリーの設計した建築物で衝撃を受けたものと言うか、「マンガの世界」みたいに思ってしまった建築物をご紹介したいと思います。
…試験に出ないと思うけど…超「脱構築主義」だなぁ~っと思う建築物を紹介します。
正式名称は、「ナショナル・ネーデルランデン・ビル」まずは参考画像でチェックを。
女の人のスカートがヒラリとしてて、男の人が腰に手をまわしているような、そんな建物同士が踊っているように見えませんか?
通称、「ダンシング・ハウス」っと言われています。
なんか、可愛らしいんだけど、設計するのはもちろんだけど作る方も大変だっただろうなぁ~。
この建築物で、「さすがっ!ゲーリーさんっ、脱構築主義やなぁ~」って言うイメージを持ってもらえると嬉しいです。
覚えておく要点
天才なのか奇才なのか、そんな「脱構築主義」のフランク・ゲーリーをイメージすると、一級建築士で出題されたことのある、ちょっと混乱しそうなふたつの建築物の問題が解きやすくなるかと思います。
ビルバオ・グッゲンハイム美術館
グニャグニャ感…あっ、脱構築主義が伝わるでしょうか(笑)?「紙を丸めてポイって投げてデザインしたらしいでぇ」っと聞いたことあるけど、本当かどうかはわかりません。
(あとで、インタビュー記事を見つけて…本当だった!)
一級建築士平成17年度からの出題です。
「ビルバオ・グッゲンハイム美術館(Frank.o.Gehry)」は、彫塑的な形態であり、三層にわたる展示空間が中央アトリウムを囲うように配置されている。
「あんまりグニャグニャが感じられない文章だけど、彫塑的(ちょうそてき)っと言うのが、キーワードかもね。彫塑的とは、彫刻で掘り出したような形っと言う意味だよ。」
では、次にこちらはゲーリーさんではないのですが、ニューヨークにある同じグッゲンハイム美術館です。
グッゲンハイム美術館
平成14年度に出題されたのは、ニューヨークにあるグッゲンハイム美術館。
こう言った内容で出題されています。
フランク・ロイド・ライトによって設計された美術館で、吹抜けに面した螺旋状の展示空間が特徴である。
「螺旋状の展示空間なので巻貝とかかたつむりみたいなイメージを持つといいね。」
そうですよね。なので、ゲーリーさんのグニャグニャキャラ…いやっ、脱構築主義を理解すると覚えやすいかと思います。
フランク・ロイド・ライトさんは脱構築主義ではないですよっ!
ゲーリー自邸
平成28年度に自邸が出題されています。「ポストモダンを代表する住宅のひとつである」と正しい枝で出題されています。こちらも参考画像を見ておくと、「あぁ~、ゲーリーさんっぽいなぁ~♪」っと思えるかと。
既存の木造住宅にコストのかかならい素材を使いながら増改築をしたものです。
-おまけ-
「グッゲンハイム」と言うのは人の名前です。アートコレクターとして財団となり美術館を作っていき、現代美術の発展普及に大きな役割を果たした人なんです。
そのグッゲンハイムさんが最初フランク・ロイド・ライトさんに設計をお願いしたんだけど(ゲーリーさんではなくライトさんの方ねっ。)、そのあとなんだかんだとあって設計案が承認されたのは約6年後。
ちょうどそれは、グッゲンハイムさんが亡くなった年。
それから竣工までのあいだまたなんだかんだあって竣工したのは約10年後。
それは、フランク・ロイド・ライトさんがなくなって半年後の事でした。
グッゲンハイム美術館は、参考画像からもわかるように螺旋状のすき間から光が入り、展示物を見ながら斜めになっている床を歩いていきます。
もう、ほんまこんな画像とかで見るよりも実際に行って、そして見てみたい!
グッゲンハイムさんもフランク・ロイド・ライトさんも見ることは出来なかった建築物です。
きっと、完成を見たかっただろうなぁ~。
今の時代に生きているからこそ私たちは見ることができます。
ぜひっ!…っと言いたいとこですが、個人的には飛行機は苦手なのでかなり覚悟がいるんですが…(泣)。