目次
題の傾向
本試験では出てきたことないんちゃうかなぁ~?っと思いながら「CLT構造」は書いておかないといけないと思い、書き始めてたのですが…。
出てたやん~っ!
平成29年度の試験で出題されてました。
どんな問題だったかは、最後に載せています。
しかし、出題されているとは言え、注目を集める木構造として「CLT構造」が話題となっていますので、今年も出るんではなかろうかと気になり出しましたので書いてみますね。
「CLT」とは?
何の略?
「Cross Laminated Timber」(クロス・ラミネイティド・てティンバー)の略称で、ひき板の繊維方向が層ごとに直交するように接着したパネルを示す用語です。
ですので、JASでの名称では「直交集成板」と言います。
サイズは?
色々なサイズがありそうですね。厚いもので300mmくらいまでありそうです。
(はっきりと知らなくて曖昧ですみませんっ。)
構造用集成材とはどう違うの?
一級建築士平成17年度からの出題です。
集成材は、ひき板又は小角材等をその繊維方向を互いにほぼ平行にして、厚さ、幅及び長さの方向に修正接着した材料である。
どこから来たの?
1990年代からヨーロッパで開発された新しい木質構造用材料です。
現在では、実用化され高層建築物に木造が使われるようになっています。
「CLT」のメリット
- 強度が強い(コンクリートに負けないくらい)
- 厚みがあるので、柱・梁・床・壁などの面材として利用できる
- 大幅な工期短縮
- 断熱性もいい
- コンクリートより軽量
平成28年度に法改正がありました
「平成28年度国土交通省告示第611号」にて法改正がありました。
簡単に言うと、「今まではややこしい構造計算をしてたのが、告示に基づいて行えば、大臣認定を受けなくても建築確認によって建築が出来るんだよ♪」という趣旨のものです。
あとは色々とあるけども試験で出てきそうな内容を箇条書きにでもして書いておきますので、頭の片隅にでも。
- 大臣認定を受けなくても建設可能となった。
- 準耐火構造にて建築が可能な3階建て以下の建築物については、防火被覆無しでCLT等を用いることができる。( 燃えしろ設計により、現し(防火被覆なし)で建築可能 )
- 壁架構の構成方法は、「小幅パネル」「大版パネル①」「大版パネル②」の3タイプがある。
- 標準せん断力係数は0.3以上
では、最後に一級建築士平成29年度からの出題です。
CLTは、日本農林規格(JAS)において「直交集成板」と呼ばれ、各層の繊維方向が
互いにほぼ直角となるように積層接着されたもので、床版、壁等の面材に使用され
る。
「さっきも書いていたけど、構造用集成材は「平行」、CLTはクロスだから「直角・直交」がポイントだね。」
まとめ
2020年の東京オリンピックの施設にもCLT活用の働きかけがあるくらいとても注目されています。
まぁ、個人的には大阪の堺市にあるケンタッキー・フライド・チキンの店舗を見に行きたいんです(笑)。
法改正のあった告示仕様(ルート1)での建築物で、大版パネル施工をメインとしているらしいです。
食べに…いやいやっ、見に行きたいぃ~(笑)。
これからもどんどんと、CLT工法が増えていくでしょうね。