目次
そろそろ出ないかなぁ~っと思っただけなんです(苦笑)
出題の傾向としては、一級建築士で平成3年度と平成23年度に出ただけなので、どうかなぁ~っとは思っているのですが…書きたかっただけなんです。
とは言っても試験に出たことはあるので、焦点をおいてまとめていきますね。
覚えておく要点
きっかけは?
世界大戦後に焼け野原となり、住宅不足に悩まされていたころ。政府は、耐火性能に優れた住宅品質の向上にRCの集合住宅を計画した。
国家事業である公営住宅は水準を統一するために色々な間取りを考えて採用されたのが、1951年の頃。
標準設計には、ABCの3種類のタイプがあり、それぞれ大きさが異なる。Aは16坪、Bは14坪、そしてCは最小の12坪となり、「小さい割には結構まとまってるやんっ♪」っとなり、住宅不足で悩まされていた当時は、面積の小さいプランで十分に目的を果たすことができ、たくさんの住宅供給ができることからこの「標準設計51C型」が爆発的に流行っていくことになった。
目的は?
親と子との「就寝分離」のための2つの寝室と、「寝食分離」のDK、すなわち「2DK」が流行っていたようです。
流行っていった理由
まずは、DKが一緒になっていることから家事動線の軽減が図れます。C型にするとたくさんの戸数が取れるため。
こんな問題が出題されました
過去に2度出題されていますがどちらも載せておきます。
まずは、一級建築士平成3年度からの出題です。
集合住宅住戸平面におけるDK型は、1951年の公営住宅標準設計51C型に始まる。
「うん、この問題は大丈夫だねっ♪」
では、続いて一級建築士平成23年度からの出題です。
公営住宅標準設計51C型は、住生活の多様化に対応するために、食事室と台所を分離した計画である。
「食事室と台所は一緒の空間にして家事労働の軽減を図ってるんだったね。」
この後の住宅の変化
この標準設計51C型が生まれてから「2DK型」の原型が出来て多くの公営団地で採用されてきました。
そこから時が経ち、さらなる豊かな暮らしの向上を目指し、「nLDK型」が出来てきて、今でも根強く採用されています。
まとめ
過去に2問しか出題されていないので、問題を2問とも載せてみました。C型は最小の12坪なのですが、これは住宅の機能として最小ではなく、「就寝分離」と「寝食分離」の2つのテーマを果たすためにはこれくらいのボリュームが必要だったと考えられます。
日本の住宅関連には「最小限住宅」の試作ともいわれている増沢洵邸の9坪ハウスや立体最小限住宅も存在します。
おまけ
ちなみに定義は特にないのですが、DKは6帖から9帖を言い、10帖以上をLDKと言い区別をしています。